こんにちは。俺だよ!ベースのGanganだよ!

 前回のライブで演奏したカントリーロードのアレンジデモとして作ったボカロバージョンの音源をうpしました。よかったら聞いてください。



 このバージョンは映画の「耳をすませば」の劇中、雫と聖司がおじいさん達と一緒に演奏するあの印象的なシーンを再現したものです。聖司のバイオリンとちょっと調子はずれな雫の声とおじいさんたちの渋い演奏のハーモニーを再現できているでしょうか?

 これを演奏するにあたってより楽曲への理解を深めるため映画をもう一回見直したのですが・・・いやー何回見てもあの甘酸っぱい青春恋愛ストーリーには心をズタボロにされますね(-.-;)

 それで歌詞と映画のストーリーについて少し思ったことがあるので書いてみようと思います。
※ちょっとネタバレになるかも、まだ見てないひと注意。


「カントリー・ロード」      
歌詞 鈴木麻美子
作曲 タッフィー・ナイバート、ジョン・デンバー


カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街に つづいてる
気がする カントリー・ロード

ひとりぼっち おそれずに
生きようと 夢見てた
さみしさ 押し込めて
強い自分を 守っていこ

カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街に つづいてる
気がする カントリー・ロード

歩き疲れ たたずむと
浮かんで来る 故郷の街
丘をまく 坂の道
そんな僕を 叱っている

カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街に つづいてる
気がする カントリー・ロード
 
どんな挫けそうな時だって
決して 涙は見せないで
心なしか 歩調が速くなっていく
思い出 消すため

カントリー・ロード
この道 故郷へつづいても
僕は 行かないさ
行けない カントリー・ロード
カントリー・ロード
明日は いつもの僕さ
帰りたい 帰れない
さよなら カントリー・ロード



 うん。凄く・・いい歌詞です。
涙がこぼれ落ちそうになりますよね。ふるさとに深い愛情がありながらそれでも帰れない。人が成長するためには時として安らげる場所を離れなくてはいけないのでしょう。「強い自分」を守るため夢を実現させるため・・
 
 この歌詞に現れる「強い自分」像とは 帰りたくても帰れない、行かないし行けない、決して涙を見せず、思い出を消し、落ち込むことがあっても明日はいつもの僕に戻り、そしてさよならカントリーロード・・ ふるさとと決別する、というものです。
 ものすごくストイックですよね(笑)原曲のジョンデンバー作詞のものとは対照的かもしれません。日本人的メンタリティーの表れでしょうか。
 生きていくって大変です。そんな中で人は強くなりたい成長したいと何度も願います。そんな心に共鳴して胸に響くのだと思いました。

 
 ところでこれって、これからイタリアに行ってバイオリン作りの修行に励むためふるさとを離れて頑張らなくてはいけない聖司の為の歌詞のように思えます。劇中でも聖司の「イタリアへ行ったらおまえのあの歌うたってがんばるからな。」というセリフがあります。しかし雫がこの歌詞を書いているときは聖司の境遇を知らないはずです。にもかかわらず聖司がイタリアにいる数年間を支える歌詞を書いたということです。
 劇中で雫が書いた小説は聖司のおじいさんが体験した出来事とシンクロしていました。雫「それって、まるでわたしの作った物語と・・・。」おじいさん「そうなんだ、不思議な類似だね・・・。」というシーンがあります。きっと雫にはそのような「ひとのこころを助ける不思議な才能」の原石があったということなのでしょう。

 
 まぁこれらは自分が勝手に解釈したもので作者にその意図があるかはわかりませんけどね(^^;; 
 
 あ、そうそうジブリ映画といえば最新作の「風立ちぬ」も見ました。(宮崎監督の最後の作品になるそうですね・・残念です。)機会があればその感想も書きたいですね。それではまた。