マンカ「ザ・ファブル」は、組織のボスから1年間の休養を言い渡された天才殺し屋(通称 ファブル、偽名 佐藤明)と
それを取り巻く反社会的集団(暴力団)やその周辺で生きる裏社会の人間たちをコミカルに描いた漫画で
TVアニメ化や映画化までされるヒット作、殺し屋(ヒットマン)だけに?。
しかも、主人公の殺し屋ファブルは、イケメンやヒーローでもなく
育ちのせいで家に帰れば全裸で歩き回り、夜は警戒してバスタブで眠る目付きの悪い変人
他の登場人物も一癖ある裏社会の底辺で生きるガラの悪い人間ばかりで
ゴルゴ13や007のような殺人や読者サービスの濡れ場♡もない。
主人公のファブル(佐藤明・偽名)は、子供の頃に親から山に放り出されてサバイバル体験をした野生児で
いつも冷静沈着なうえに観察眼にも優れるが少々常識がない
そのかわり野生の勘が冴え、体力や気力はオリンピック選手並みの超人で
マンションの高層階や高い橋から飛び降りても途中で物につかまって減速し、なんなく着地して走り去る軽技さえ簡単に出来る。
しかし、熱いものが苦手で冷めるまで待つか、誰かにフーフーしてもらわないと食べられない極度の猫舌で
枝豆を皮ごと食べ、魚も肉も骨まで噛み砕いて丸ごと食べる野蛮人。
額を指で叩くと完璧な関西弁に変わる器用さがあり、大阪の真黒組(まぐろぐみ)に預けられている間はボスの指示に従い
殴られても蹴られてもプロとして、ダメージのないように受け流し
プロとして、脅されても泣いたり悲鳴を上げたりして逃げ回り、徹底的に弱者を演じる
作る料理や食べ物にさえ普通を求めるが、出所してファブルに絡む真黒(まぐろ)組の組員や
真黒組を潰そうとした紅白組(くじらぐみ)をいつの間にか、返り討ちにしてしまう。
かろうじて、女性の登場人物だけは美人ですが、ファブル(佐藤明)の運転手兼助手で、妹もどきの佐藤洋子(偽名)も優れた殺し屋らしく
並の人間など一捻り出来る技を隠しながら、暇つぶしに男を操って遊ぶ狡猾さも備える。
バイトを掛け持ちする働き者のヒロイン清水岬(ミサキ22歳)は、ファブルに命を助けられ彼が殺し屋と知りながら結婚するが
人目を引く美人で清楚な彼女も見た目とは違い、以前はグラビアモデルなどをして
グレーな裏社会に片足を突っ込んでいた苦労人。
「ファブル」とは「寓話」、すなわち擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語。
例えば「イソップの寓話」のたぐいを指すがこの漫画に、教訓を期待するのは、ムリ・ムダ・ムラのようです。(^o^;)
*ウィキペディア
『ザ・ファブル』は、南勝久による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された。その後、第2部は『ザ・ファブル The second contact』として、同誌の2021年34号から2023年32号まで連載された。 2017年、第41回講談社漫画賞一般部門受賞。2024年1月時点でシリーズの累計発行部数は2400万部を突破している。 メディ ...ウィキペディア