B氏の提案とは、「学生時代に通った店に行きたい」「もしあったら今日はすべて俺のおごりだ」ということでした。酒好きの私たちにとって「タダ酒」ほどありがたいものはありません。一同、明日の仕事があることを忘れて、B氏の後をぞろぞろと付いて歩くこと約10分、B氏が大きい声で「あった、あった」を連呼。私たちは、その店にめでたく入ることができました。

 その店は、カウンターが中心の小料理屋で夫婦で営んでいました。ご夫婦は、B氏のことを覚えていたためB氏のテンションはさらに高まって、一人で勝手に昔話をはじめ、「俺のおごりだ。じゃんじゃん飲んで食べろ」と叫び、喜びを全身で発信していました。私たちは、B氏の話は耳に入らず、おいしい肴をどんどんたのみ、高い酒を選んで飲みまくりました。… と記憶はそこまででした。

 翌日目が覚めると、私は自宅のベットの上でした。自分でも強烈にわかるくらい酒が残っていました。衣服は脱ぎ散らかし、所持品が玄関から寝室まで散らばっており、昨日の自分の状態が如何にひどいものであるか、悟った次第です。

 翌日、出勤して皆の消息を確認しましたが、不在であるもの、在籍してはいたものの使い物にならない者など、全員が昨日のタダ酒の高いツケを払う羽目になっておりました。当日の夜は、B氏と会う予定でしたが、お互い、体をいたわり合い、延期することにすんなり合意しました。

 夕方となってようやく酒が抜けた私は、ふと、3人まとめて宴会したものの、それぞれ目的としていた課題が何一つ解決しないままであることを悟り、また会わなければならないことに気がつき愕然としました。全く得るものがなく時間を失うだけの宴会だったことにがっかりしました。そのため、その夜は、職場の同僚を巻き込んで、私の不満解消の宴会となりました。同僚の皆様ごめんなさい。