私がブログを更新する時は、大概が何らかの作品に触れた時だ。
その度に思う。
私は、実に影響されやすく、そしてそんな自分が嫌いじゃない。
むしろ、作品に触れた後にこうやって形に残そうとすることに幸福感を感じている。
今もそのような気持ちで文章を書いている。


まぁ、そんな訳のわからん前置きはさておき…w




久しぶりに小説を読みました。
テレビで見て気になっていた、村上春樹の最新作。

東京に来て、自分の力のなさに落胆しつつも、
何か知識を得ようとして池袋のジュンク堂に行った時に買いました。



話の内容として、感想を書くにしても
もう少し読み込まないと難しいなと正直思いました。
でも、いつゆっくり読めるかわからない環境なので、
今ここに書いています。


他の人の書評に少し書いていたけど
この本は、人生の折り返し地点に来た人と高校生にとっては、
印象に残る作品かもしれない。


若き頃に解決しなかった人間関係の問題。
人間関係に限らず、問題を抱えていた人もそうだ。


人生の折り返しにきて-本作ではそれが36才の多崎氏だと思っている-
今まで解決してこなかったことが、少なからず人生の障壁になっている。
本人は、もう済んだことだ、その思い出には蓋をしよう。と思っていても
いずれそれがしこりになって現れるかもしれない。
突如発見された、癌のしこりのように。


「記憶は隠せても、歴史を隠すことはできない。」


本作の中で印象に残っている言葉だ。

確かに、自分の気持ちや思い出を恣意的に変更し
自分の中にしまうことは出来るかも知れない。
しかし、起こった事実は何一つ変わらず
過去のある一点に存在し続ける。

それは、誰にも変えられるものではない。
事実は事実でしかなく、そこに立ち、進もうとする人の袖を
少なからずひっぱているのかもしれない。






なんて、こんなことを考えた本でした。
正直自分には、人生の障壁となるくらい過去においてきた
問題なんてないように思う。
割と平凡に過ごしてきた人生だ。

それに、今はこの"今"を生きるのに精一杯だ。

そんな私にも忘れ去った過去を清算しなければならない日がくるのだろうか。

もし30代後半になってそんな日が訪れた時には
苦しみながらも
まっすぐに
多崎つくるのように進みたいと思う。






相変わらず自分の文章は読みにくいな。笑
である調とですます調くらいは揃えるようにしよう。


いつも人に向けて書き始めた文章が
自己完結してきてしまうので
言葉尻が変になってくるのだ。笑





人生とは実に奥ゆかしい。
小説は、自分の体験しがたいことを私に想像させ、
新しい体験をくれる。

これだから本は面白い。
そしてこのように自分の思いを
思うがままに書かずにはいられない。




まだまだ、自分には力がないけれども
やはり人の人生に選択肢や影響を与えられる仕事を続けたいな。


そのためにも、今は研修の課題を不器用ながらにもクリアしていかないと。


少し心が軽くなった。




今日もあと半日、充実して過ごしたいものだ。








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