今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
SZのことを考えていたら、なんとなく浮かんできたのがこのクルマ。
SZのボディもプラスチックを多用して軽量化に貢献しているけど、このクルマは軽量化に命をかけているクルマ(笑)
デビューから意外に沢山のグレードがあったり、フルモデルチェンジもされていたりするのだけど、あんまり興味のない人には、その違いが分からない程度かもしれない。
キープコンセプトで来ているのはオーナーからしたら嬉しい点ではないかな。
今回は初代に絞って。
経営状態の悪化していたロータスの社運を賭けたクルマがこのエリーゼ。
アルミフレームは溶接ではなく接着剤を使って接合されており、ボディはFRP製。
パワステ、エアコン、ABS、そういった快適装備は一切ない。灰皿まで無いというのは、逆に現代的でもあるのか(笑)
その結果が約700kgの車重。
軽自動車と同じか、もしかしたら、今多い軽ワゴンよりも軽いかもしれない。
そこに組み合わされるのはMGFのパワートレーン。
Kシリーズエンジンと呼称される、118psのユニットだ。
徹底した軽量化がもたらしたのは、ハンドリングの良さと、コーナリング時の挙動の素直さと、ブレーキ性能の高さ。良い事ずくめだ。
二人乗りのMRで屋根も外れる。加えてこの外観。
そんなところを見ていると、さもお金がかかってかかってしょうがないクルマのようなイメージを持たれてしまうけど、実はエンジンは実用車のエンジンで、普通にメンテナンスをしていればそんなにお金のかかるようなクルマではない。
実は、エンジンではなく、ボディーとシャシーの方がポイントで、FRP製のボディーはぶつけた場合、普通のFRPの修理で問題ないのだけど、通常の板金と比べると修理費用は割高。
また、修復不可能なレベルに言ってしまうと、パーツ代は割高。
もう一つ、シャシーについては、そもそもアルミの修正は難しいので、修理費用は割高になる傾向だけど、大きな事故をしてしまい、フレームが歪んだら修正不可能と考えたほうがいい。
実はそういうところに気を遣うクルマ。
>探すときの注意点
上に書いてしまったけど、ボディとシャシーの修理は難しいので、修復歴ありのクルマは選びたくない。
しかし、それ以外のことに関しては、特別なメンテナンスが必要なわけでもないし、費用が特別かかるわけでもない。
最初にある程度お金を出しておいて、間違いのない個体を選んでしまえば、維持はそんなに難しくはない。
>問い合わせ
いつか乗りたいと思っている、他にも二人乗りのオープンカーを考えているけど、やっぱりエリーゼのこの特徴的なデザインは惹かれるものがある、などなど、ここから メッセージを送ってみてください。
もちろん、このクルマ以外のことでも、単純に記事の感想だけでも大歓迎です。