今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
街中で一番良く見るボルボって、どの型ですか?
僕はV70だと思う。
多分、間違ってはいないと思う。やっぱりV70は多い。
発売されてから3代に渡っているけど、初代V70でもこの写真のボルボほど古く感じない、というのは大きな理由の一つだと思う。
しかし、不思議なこともあるもので、家の近所でいくつかの用を済ませるだけ、走行距離にして15km程度を走っただけで、この車名が3桁の時代のボルボに3台出会った。
そんなわけで勝手に940と240はやっぱり今でも乗れる。進めてもいいクルマだと思い直した。
V70もいいクルマだけど、中古で探すのは実は少し難しかったりする。
ワゴンブームの時によく売れた初代は、どうしてもブームの時のクルマとして、適当な扱いを受けてきた個体が多い。
それに2代目まではATにアイシン製(トヨタのAT作ってる)のものを乗せておきながら、不具合が起こるということをよく聞く。アイシン製のATを積んでいるから信頼性も大丈夫!といつもは進めるところなんだけど、この車種に限ってはそうもいかない。
しかし、940や240はそうした難しさは特に無い。
特に240のワゴンなんかは、もうワンオーナー物件なんかありえないというようなシロモノだけど、両車とも、元々の耐久性は凄まじいものがあり、10万キロなんかまだまだ。日本という道路環境としてはよろしくない環境下でも40万キロはオーバーしている人もめずらしくない。
実際のところ、クルマの寿命としては50万キロはあるという。
そんな鬼のような耐久性をもったクルマなので、質のいい個体を探してきたら、古い車だけど、初心者でも十分乗ることのできる入門にも適したクルマだと思う。
荷物でも積んでアウトドアに行きたい感じのクルマだけど、その雰囲気だけで普通に運転できると思って買うと、困るほどではないけど、驚くことがあるので一つだけ押さえておいて欲しいのは、このクルマの性格。
エンジンの吹けは重たく、スペックも低い。
シートは驚くほどフカフカで、走りだすと、足廻りも驚くほどフカフカ。
間違っても、FRだからと言ってキビキビした走りを求めて買ってはいけない。
雪国のクルマなだけあって、「急」のつく運転はしないような設計になっている。
「急ハンドル」「急加速」「急ブレーキ」
しかし、ゆったり行くのが好きな人にとっては、高速で長時間座っていても疲れないシート、足廻り。
ただ柔らかいだけではなく、しっかり芯があり、カラダを支えるから疲れない設計。
素晴らしい選択肢になるだろう。
ちなみに、940も240もクルマの大きさはほぼ一緒。
同じEセグメントに属するので、意外に大きい。
違いは、940は高級車、240のほうがカジュアル。
フロントの雰囲気なんかを見ると、それぞれの性格が分かりやすいと思う。
さて、そのお値段は、940で乗り出し70万強程度、240でも同じく70万程度。
V70になると初代で80万円強~というところ。
変なリスクを抱えていないだけ、もしかしたら940や240を狙ったほうが良いのかもしれないと思った。
>探すときの注意点
年式が相当古いため、ワンオーナーや記録簿などが残っている事自体が考えにくい。
何台も見比べて、よりいいものを選ぶしかないだろう。
>問い合わせ
940に乗ってみたくなった、240に乗ってみたくなった人、ここから 遠慮無くメッセージを送ってください。
これらのクルマの維持費はどれくらい?など、何でも結構です。
このクルマ以外でも、単純に記事の感想でも何でも送ってください。もちろん無料です。