生きてきた道が自分の人生 | 朧月の散歩~双極性障害の人が語る~

朧月の散歩~双極性障害の人が語る~

双極性障害の朧月が思いついたことを綴ります。

「先生。私、自分がすごく嫌な奴になった気がするんです」

退院して最初の診察で、私は吐き出すように先生に言った。

なぜ自分が嫌な奴になったと思ったかというと、入院中、私はある一人の人を大嫌いになったからだ。

私はどちらかというと温厚な性格で、人と争ったりしないし、いざこざを起こすこともない。
この人苦手だな、と思うことはあっても、「嫌い」と思う人は今までいなかった。

そんな私が、特定の人を嫌いになった。

「今まで自分に向いてたのが外に向いただけやで」

と先生は言った。
なるほど。自分に向かって、嫌いと思ったり腹を立てたりは日常茶飯事だ。この刃が他人に向かっただけだと。

う~ん、人に向けちゃダメなんじゃないかなぁ・・・。

で、その人の何がそんなに嫌だったのかというと。
自分のことしか考えてないところ。思い通りにならないとキレる。被害者意識が強い。
とにかくわがままな人だった。

この人はひと暴れして保護室に行くことになったのだが、そのひと暴れした際に、私に暴言を吐いたりもした。怖かった。
そういうこともあって、私はその人を大嫌いになった。

そして、保護室でその人の主治医は、その人に向かって、なんと

「あなたはあなたの人生を歩いていない」

と言ったそうだ。

「そうよ、そうなの。私は自分の人生を歩いていなかったの。先生こそ理解者」
と言っていた。
とんだ被害者意識だと思った。

私はそういう自分の人生を歩んでいないという考えはあまり好きではない。
なぜなら、「生きてきた道が自分の人生だ」と考えているからだ。

確かに、いろんな要因で、自分の思い通りな人生を歩まなければならなかった人はいるかもしれない。
けれども、それでもやっぱり、生きてきた道こそが自分の人生だと思う。

私たちは未来に向かって生きているのだから、今までのつらかった過去の人生ばかりを振り返って生きてみても、未来は明るくならない。

大切なのは、今やその先にある未来。過去の人生ではない。

いつまでもふり返ってないで、そろそろ前を向きませんか?


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