初期案:枯尾花の逆
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明治維新後、国外の教え、文化を重視になり妖怪は忘れられ始めたが、見えない者の存在はいつの時代も残り続けている。
誰もいないのに家のあちこちから物音がする。足音が気になり振り返ると誰もいない。物が勝手に動いているなど、人の手が関与していない状態で起きる現象を幽霊もしくは妖怪等の人あらざる者の仕業として解釈するのは大まかに3つの理由がある。
一つつ目は精神衛生上で不明なままでは落ち着かないため。
二つ目は子供に危険が及ばないようする方便。
三つ目は本当の理由を隠そうとするため。
三つ目の理由に該当する時は大抵ロクでもない事をやってしまった後に、見えない者に押し付けることで自身への被害を免れるためだ。
押し付けた当人からすれば、妖怪等に責任を押し付けたところで何も害は無いだろうと考えているのだろうけど――――
「先生!頼みます!俺がやったことではないことを証明してくだせぇ」
僕の眼前には少し小柄で全身が赤く、舌が人の2倍はありそうな妖怪が土下座していた。
「俺は垢を嘗めるが、それは桶や風呂釜についたもので直接人の足を嘗めたりしねぇんだよ」
そう垢嘗(あかなめ)は説明しているが本当にそうだろうかと、疑いの視線を送る。
「そんな目で見ないでくれよ先生、あんたも分かってるだろ?自身の性から外れた行動をとる妖は周囲から責められるって」
それは分かっている。人の恐怖によって存在を保っている妖にとって、自身の在り方から外れた行動をすることで人から『妖怪はこんなのばっかりか』といった具合に軽んじてみられることで存在が弱まってしまうらしい。そのため下衆な行動は厳に慎むように『基本的妖権の尊重』として定めているぐらいだ。 それを破ってしまうと、その地域を統括する頭目よりキツイ罰を受けることになるため何としてても自分がやっていないことを証明しなければならない。
濡れ衣を証明するに妖怪自身が現世をあちこち動き回るとまた問題になりかねないので、人間の協力者が必要になる。その需要を満たすために出来たのが『妖弁護人』だ。
もともとは祖父がやっていたらしいけど、父には妖が見えるが会話ができなかった為、僕がその役割を引き継いでいる。
「さて、今回の濡れ衣を着せたのは兄妹の兄で……、えーっと…妹が足がベタベタすると言ってきたことを垢嘗がやったことにした。」
この弁護、今からキャンセルできないかな…。
〓〓とりあえずここまで〓〓
あとがき:妖怪のせいなのね そうじゃない。
おおむね初期案どおりで、展開は探偵もどきで「現場確認後、犯人であることを『人』に見つけさせること」といった流れ。