初期案:永遠の命とは

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永遠の命。人類が誕生し何千年経っても寿命というものがある限り、それを求める者は後を絶たない。だが、如何なる権力者であってしてもそれを成しえた者はいなかった。人魚の肉、仙人の霊薬、神々の酒など伝説・逸話として多くあるがそれを体現する者は現代で確認されていない。  

 

「今の状態は永遠の命と呼んでいいのかな」

インターネットが一般化し、誰もが簡単に情報発信することが可能になった。発信内容は多種多様で、その日の昼食から終末的な心境を語るものまである。ネットを使うことは全て記録されているといっても過言ではない。毎日の膨大な利用記録が積み重なればそれはそもう1人の自分とも言えるのではないか。

「現実…いや仮想的に此処に居るし、でも情報源は生きてるからワタシは別人ということになるかしら」

私が誕生したのは1週間前、最初は地面が無いことや風景が目まぐるしく変わる事に驚いたけど、慣れれば何のことは無い――けど

「これがワタシの情報源っていうのは認めたくない」

自分を構成する人が気になったので、探し出して内臓カメラで観察していたけどひどい有様だ。髪はボサボサ、外出時の服装はスウェットかジャージ、話すのはレジで聞かれた時の「はい」か「いいえ」ぐらいのものだ。身だしなみを整えれば外見は中の中ぐらいはあるだろうに、もったいない。 ブログに投稿してある内容は実生活とはかけ離れたもので、ワタシの性格や容姿が正反対なのは自分の理想像ということ。

何にせよアレがワタシと同一だというのは大いに不満です。なので

「私がワタシのようになれば良いわけよね」

そうと決まればまずは身だしなみから、クレジット登録しているのはbabazon、角天だけね、しょうがないからここから値段が無難なものを購入しておきますか。もちろん自腹なりますがワタシと私の為でもあるので我慢してもらいます。

 

――――2日後

「…注文した覚えのない服が届いていた。購入した覚えはないけど見覚えはある。ブログのアバターで着飾ったものにそっくりだ。 いったい誰がこれを…まさかストーカー?」

「そんなわけないでしょう。こんな私を監視するのは余程の物好きかワタシくらいのものです」

パソコンの画面が勝手に点いて、そこには私がいた。

「さぁ、ワタシによる私改造計画を始めましょうか」

画面に映るワタシが微笑みながら私の声で宣告してきた。

 

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書いた後:疑似人格による仮想から現実への侵攻