少し黒い話?
〓ここから〓
「ありませんねぇ」
目の前にいる40代ぐらいの女性はそう言った。現在、私、佐川来夢(さがわらいむ)は役所で「職業適正検査」を受けている。これはこの人がどんな仕事をやるべきかを判断するための検査で、学業を終えて就職をするものは必ず受けなければならず、企業側も検査結果を採用基準するようになっているため、この結果は人生を左右するものだ。
検査の内容は1時間ほどのアンケートに答え、ヘンテコな機械をつけて質疑応答を30分程度受けた。 それらを「ライトスタッフ(Right Stuff)」と呼ばれるシステムで解析することで適正な職業がみつかるというものらしい。 そしてその検査を受けて結果を聞かされているのだけど
「ありません・・・って、私にできる仕事は何もないってこと?」
「えぇ、稀にそういった人もいるんですよ」
マズイ、こうなると希望する就職先どころか就職することすら困難になってしま・・・ん?その前に気になることがあるわね
「稀にってことは適正無しとなった人もいるんですよね。その人たちはどうやって働いているんですか」
「あぁ、そういった人達の為に国が管理している特別職というものがありましてそこへ勤めているんですよ」
なんだ、救済があるなら一安心だ。国が管理しているとなれば公務員といってもいい、安定しているという点では申し分ない。
「それで、どういった職業なんです?」
「『囚人』です」
「ハイ?」
「正しくは学囚院専任員で通称で囚人と呼ばれているんです。目的は『社会不適合者予備軍をそのまま社会で放置することは他の善良なる国民への悪影響を与える可能性が高いため、施設において再教育・学習を受けさせることでそのリスクを減らすため』となっています。勤める期間は人によってまちまちですがそんなにはかかりませんし---。」
いろいろ説明してくれているが、要はもう一回勉強し直してきなさいということかな国の管轄する施設であれば問題ないだろうし、またモラトリアムを謳歌させてもらいますか。
「私、その学囚院ってところに行きます。」
「そうですか。ではこちらが必要書類一式となりますので、1週間以内に記載のうえご提出くさい。」
お金をもらいながら勉強できるなんて一体どんな勉強なのかな、少し楽しみだ。そうなると足取りも少し軽い気がするし、今日のお昼は少し奮発しようかな。
「はい・・・えぇ『--適正』です。・・・はい、すぐにでも」
〓とりあえすここまで 追記予定〓
4/28追記 小説のあらすじのみ 11説目・続 [あなたの仕事は]
影響を受けた作品、「PSYCHO-PASS サイコパス」