「―――をすると願い叶う」古典的な噂話、ただの偶然が伝聞を重ねるごとに脚色、誇張、虚飾が付加され怪談・伝説じみた話へと変容していく。

 

それらの話を元に実際にやってみても何も起きなくてがっかりするだけだった。

次の噂を試したらこんなバカなことはやめるつもりだ。

次の噂は、「思いが必ず伝わる電車がある」というものだった。

思いが伝わると聞いて思春期真っ盛りな身からすれば気にならないはずがない。

 

ただこの噂はそれまでのものと違って結末が無い。

通常は悲惨な結末を迎えたり、霊的なものに襲われるなど悪い話で終わることが多いのだが、この話には俗にいうオチがない。

何をすれば駄目なのか、何をすれば助かるなどといった救済的な話もない。

 

万が一のことを考えれば、中断する方法があれば知っておきたいところだが、それを上回る事を成せる可能性がある以上、試すことに迷いはなかった。

 

【ここまで】

 

続きを書くとしたらバッドエンドとハッピーエンドどちらにも行けそう。