『青春のジョーカー』という本を読んでいる。


学生時代における『スクールカースト』をテーマに話が繰り広げられていく。


『スクールカースト』とは同学年にも関わらず、見えない地位の格差が存在し、教室内では『上・下』のグループに分けられ、それを生徒全員が受け入れている状態のことを言うらしい。


そしてこの本では、主人公がそのカースト制の中でもがき、苦しみ、恋愛をし、成長していく様子を描いている。


確かに学校に通っていると否が応でもピラミッドのどこかに分類され、知らず知らずのうちに自分と他人は比べられランク付けされてしまう。


他人と同じになりたくないと願いながらも、みんからはみ出したくないという思いも同居し、その矛盾に苦しんだりするものだ。


『個性』というものに憧れ、『コンプレックス』というものに怯える毎日。


ただ周りからどう思われようが関係ないし、自分が感じたことこそが全てだ。


失敗したっていい、それが若さだ。


大人になるにつれ、こう言えばああ言われる。こうすればああなる。と予想が出来るようになるから、頭で考えてから行動するようになってしまう。


昔なら素直に言えたこと、簡単に出来たことが出来なくなってしまう。


何でもお金で買えることを知ってしまうからこそ、お金で買えないモノを求めるようになる。


大人になって出来なくなることが多いからこそ、学生のときから周りの目なんか気にして欲しくないし、『大人』びて欲しくない。たくさん失敗して欲しい。




そんな感傷に浸っているさなか、加瀬部から動画が送られてきた。




加瀬部「タップ始めたんだ!」






あれ?
絶対面白い動画なのに、なぜか妙に心を打つ。


どうした俺?
普段だったら絶対馬鹿にしている。


なんでだろう。
不思議と輝いて見える。


素敵だ。






同じ事務所の芸人も何人か参加しているらしく、共に汗を流しているとのこと。



そして昨日、また新たな動画が送られてきた。






リハビリじゃねえか




と、普段だったら突っ込むはずだが。


あれ?
どうしちゃったんだ俺。


やはりこの姿にどこか懐かしさや、今の自分に失われているものを感じ取ってしまう。


全く笑えない。


なんだこのモヤモヤは。






加瀬部はこう語る。



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加瀬部「なかなかうまくいかないんだ。周りのみんなは上手いしさ!けどね、うまく出来ないんだけど、なんだか凄い楽しいんだ。みんなと一緒に成長していってる感じを味わえるのって凄い楽しい!」









青春だ。


完全に青春してやがる。


俺が思い焦がれた『青春』を、彼は今このとき現在進行中で過ごしている。


『お笑い』は『仕事』だと捉え、ココではひとまず置いておくとして。


んな風に思えること、情熱を捧げるものが最近の自分にあっただろうか?
羨ましい。





加瀬部のようになりたい!!!!






そんな折に、加瀬部と一緒にタップをやっている先輩の元『トリグミ』、現『ヒガ2000』こと比嘉さんに街で偶然お会いした。


大西「相方がタップでお世話になってます!加瀬部もずいぶん楽しんでるみたいで!加瀬部どんな感じですか?」


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比嘉さん「あー。みんなからキモいって言われてるよ。」



カーストめっちゃ下じゃん




あれ?


もう一度さっきの動画を見てみる。










よし、笑える!
俺やっぱりこのままでいいや!