恋の終わり、不倫の終わり 77 | 相談役

相談役

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ラブ・ホテルを出て、車に乗り込んでからも、K子は私の腕を掴んでいるというか、寄りかかっている。
『ボチボチ、娘を迎えに行かなあかんやろ!』と云うと、『も~ぅ、現実の世界に戻さんといてぇや~!……せやなぁ、迎えに行くわ!』と、哀しげな顔をする。
駅近くのスーパーで降ろしたが、その時には、いつもの溌剌とした笑顔に戻っていた。
この微笑みと一緒に居たいのは私だ!
『○ちゃん、またP・Bするわ!』
K子…、旦那と喧嘩もしたことが無いって云ってたが、夫婦仲は良く無いのだろうか?
否、それより私自身、本当にK子を旦那から奪い取る気が有るのか?
奪い取って、生活が出きるのだろうか?
そんな事が、運転しながら頭の中で堂々巡りをし、何ともやるせない気持ちに成った。