実は今や大晦日の象徴となっている『NHK紅白歌合戦』ですが、その産声は1951年1月3日の夜にラジオ番組として上がりました。
当時のスタッフはもともと「大晦日に放送したい」と企画していましたが、戦後間もない時期だったこともあり、GHQから「大晦日に男女を紅白に分けて戦わせるとは、合戦(Battle)を想起させてけしからん」と猛反対を受けてしまいます。
粘り強い交渉の末、なんとか「合戦」の言葉は残せたものの、放送日は正月へとずれ込みました。
記念すべき第1回は、お正月の娯楽が少なかった時代ということもあり、放送が始まると街中から人が消えたと言われるほどの爆発的な人気を博しました。
ちなみに、第1回は対抗意識を煽るために「選手宣誓」が行われたり、最後には優勝旗の授与まであったりと、今の華やかなショーというよりは「真剣勝負のスポーツ大会」のような熱気に包まれていたそうです。
この正月放送での大成功がきっかけとなり、「やはり一年の締めくくりにふさわしい」という機運が高まって、3年後の第4回からようやく現在の大晦日枠へと引っ越しました。もしも第1回が正月早々に大コケしていたら、現代の私たちはコタツで紅白を見ながら年を越すという文化を持っていなかったかもしれませんね。
