3か月のカリキュラムが組まれている、Web制作の再就職支援訓練も早1か月が過ぎました。
無職ならではのゆったりとした朝を過ごしながら、いつものように聞いていたラジオで、はじめて知った今朝の新情報は、「9月8日は、908でKREVAの日」なんだそうです。
…死ぬほどどうでもいい!(KREVAファンの皆さまごめんなさいね。でも世間はこんなもんです)
そんな感じで聞きたかった台風情報は聞き逃したらしく、結局家を出る前にPCで最新情報をチェック。一応傘をひっつかんで、今日も学校へ。
昨日で終了したWebマーケティングの授業が終了したこともあり、以前購入していた「買い物客はそのキーワードで手を伸ばす」(ダイヤモンド社 2011年11月刊行)という本を、今朝からの通学の友として車内で読んでみると、これがすこぶる面白い!
まだ読みかけなんですけど、その内容は「価格競争は利益なき競争」との考え方から、学習院マネジメントスクールが考案した、デプス・インタビューという手法で消費者の深層心理を探り、新鮮味の薄れた定番商品に新たな商品価値を見出すといった内容。
それが、実際にハウス食品のシチューとエバラ焼き肉のたれで採用され、プロモーションされた例を詳しく述べてある本なのです。
メーカーはもちろん、モノを売る方は必見かも(ちなみに、Webでの応用法も述べられています)。
しかし、本日の講義は「履歴書と職務経歴書の書き方」。私の苦手な座学です…。
どうなることやらと思いましたが、ろくに履歴書を書いたことのない私には、企業の人事担当の方が重視する履歴書の書き方や選考法など、思いのほか興味深く、大変勉強になった一日でした。
中でも、「テキストマイニング」なる手法は耳新しく興味深く。
既にご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、「テキストマイニング」とはテキストの中に散りばめられた単語の相関性や配列などと、筆者の筆圧などからコンピューターでテキストを分析する手法です。
企業によってはすでに、昇進などの際に「原稿用紙2枚程度に自由な文章を記入しなさい」なんて形でテキストマイニングの試験が行われているのだそうです。
このブログなんて、どんな分析結果になることやら…くわばら、くわばら。
それにしても、テキストの解析なんてWeb上の検索エンジンだけのお話かと思っていた私には、遅ればせながら決して他人事でも近未来の話でもない現実に驚愕し、今後のAIの脅威を感じた次第です。
守秘義務もあり、残念ながらここで詳しくは書けませんが、担当して下さった先生もとても魅力のある方で、事前に危惧していた睡魔に襲われる間もなく、学ぶことが多かった本日の授業はあっという間に終了。
学校を出たら土砂降りの雨だったのですが、まずはクラスメートと傘を差しながら、毎日のルーティーンとなっている一服。
通学経路の違いもあり、いつものように中年オヤジ同士、翌日の健闘を誓いあって解散。
駅への道を辿り始めたら、私の横を小走りに傘なしで通り過ぎる別のクラスメイトが…。
それが、さして親しい訳じゃなく、ましてや私より一回り以上年下のお嬢さんなので「セクハラとか言われたらどうしよう」と一瞬は躊躇しましたが、なんせバケツをひっくり返したような雨でしたので、私の傘に入るよう促しました。
表情から察するに、一瞬は考えたかと思いますが、雨の降り方と駅までの距離を考えたらしく、自然に私は右側、件のクラスメイトは左側に並んで、自然に一緒の傘で駅に向かうことになりました。
もちろん、お互い失業者たる歴とした大人ですから、変に意識することはなかったのですが、年若いお嬢さんが雨に濡れるのは忍びなく、こちらとしてはなるべく傘をそちらに傾ける訳です。
しかし、私が思ったより、女性の歩みは遅く…
無事に駅に着いたときには、気が付けば私の右足のデッキシューズには雨水が溜まり、右半身はおろか、左足のズボンの内側まですっかり色が濃くなっている始末。
互いが帰宅するための電車の進行方向は別なので、改札で別れましたが、幸いにも乗り場への道順は左方向でしたので濡れていない左側だけが見えるように願いつつ、タイミング良く、丁度ホームに滑り込んで来た電車に乗り込みました。
すぐに携帯で天気を確認したところ、今日のナイターと件のクラスメイトの方角のお天気は大丈夫そうで、ほっと一安心。
すぐに気になる読みかけから、読書を再開です。
分析事例とはいえ、シチューの話ばかり出てきますから、読み進むうちに「まだ蒸し暑いけど、今日はクリームシチューにしよう」と夕食の献立は決定。
折よく、買い置きしてあったルーも消費できるなと思いながら最寄り駅を出たら、雨は上がっていました。
シチューを作るにあたって、足りないものを頭に描きながらスーパーに向かう途中、ふと思い出したのは、こんな話(すごく前に紹介したことがあるかもしれません)。
善良なある男の前に、ある日突然神が現れて
「お前は毎日他人のために働いて感心だから、今日はひとつだけ、お前の願いを叶えてあげよう」と言いました。
それがあまりにも突然のことでしたので、少し考えてから男は言いました。
「それでは、人に知られずに良いことができるようにして下さい。」
かねてより、人の浅ましさ疎ましく感じていた神は、少しいぶかしく思いましたが、男のたっての望みとあって、それを叶えることにしました。
その後、神はその行いをあらためて考えてみると、それはとても良いことだと思ったので、すべての人が、人に知られず良いことができるようにしました。
二十歳ぐらいの頃に目にしたときは、「いい話だなあ」ぐらいに思ったのですが、あれから20年以上経った今は、思い出す度、何故か胸にジンときます。
きっとこれは、年齢のせいですね(笑)。
でも、よく考えたらできることって、年齢で異なるのかも知れませんね。
もし私が学生の時分だったら、恥ずかしさもあるし、人目を気にして女性とひとつの傘に収まることなんてできなかったですから。向こうだってそうでしょうから、今日はお互い、大人で良かったな。と。
そう思ったら、少し温かな心もちになりました。
そんな具合に勝手に満足したら、あとは濡れた右側に気付かれなかったことを祈るばかり。
そしてスーパーで人参とジャガイモを買い、少し考えて缶詰のコーンも買いました。
そして、久々のシチューだと、ウキウキしながら帰宅。
そこで、突然嫌な予感が…
戸棚を開けて確認した買い置きのルーは、青いパッケージのカレーでした。
と書いていたら、また嫌な予感が…。
ベイスターズが、同点に追いつかれてしまいました(泣)
そしてまた、雨が激しく降り始めました。
今日はそんな、無職の一日です。
ちなみに、クラスメイトとの相合傘の話はとても伝えられない私の彼女はKREVAのファンで、先ほどライブが終わったそうです。
そんなことは露ほども興味がない私は今、横浜ベイスターズの勝敗が気になっています。