「生きるとか死ぬとか父親とか」

 

TV東京のドラマあれこれ📺広島の私は

TV erという強い味方で

鑑賞しているウインク

 

 

 

吉田羊さんのナレーション(主役も)が

小説を読んでいる様な心地よい感覚。

 

母親を若い頃に癌で亡くし、不倫していた父との

その後のギクシャクした人生。

過去を振り返り、忘れようとしていた辛い記憶も

心の引き出しから出すことで前に進もうとする。

 

ジェーン・スーさんのほぼリアルストーリーだそう。

 

最初は、吉田羊さんが好きだから

何気なく観始めたドラマだったが

段々と、自分も過去に蓋をしていることに気づく。

 

 

 

ブログを始めたいま

最初で最後、父のことを書いてみる。

 

 

私の父は、二人いる。

まず、実の父のこと。

私が生まれた3月からわずか9ケ月後のクリスマスイブの日を最後に

母と私と数人の従業員を残して、父は帰ってこなかったそうだ。

 

 

 

 

母の実家に預けられた私が、再婚した父と3人の生活を始めたのが小学2年生の春。

再婚相手の父が持っていた借金のことを母が知ったのは、婚姻届を出した後だったと聞いている。

もう後戻りができないと感じた母は、私との生活が始まった後も、約1年間、昼間の仕事と

夜の水商売の掛け持ちで仕事をしていた。

 

母と暮らせることが嬉しくて舞い上がっていたのもつかの間、夕方、母が支度をして

私を抱きしめた後、仕事に出て行く瞬間を鮮明に覚えている。

 

古いアパートの1階が飲み屋で、その2階が私の住居スペースだったため

ドン、ドンと響いてくるカラオケのベースの音が嫌いだった。

酒癖の悪かった新しい父は、私に「寝なさい」と言っては下の店に飲みに行くことが多く

父に懐いてもいなかった私は、夜一人になるのが怖いだけの理由で

「お父ちゃん行かないで」とお願いするが、それも叶わず。

玄関で母の帰宅を待ちながら、丸まって寝落ちしていた。

 

そんな生活が1年ほど続き、母はやっと夜の仕事から解放され

昼間のパートの仕事のみの生活ができ始めた。

 

再婚してから私が成人するくらいまでの約10年余り

お酒に弱い父が仕事を何度か変えたのは、人間関係のトラブルなのかもしれない。

それくらい、お酒のことで家でも母と何度も喧嘩になり、学校から帰宅した時

父の気配とお酒の匂いに気づくと、家に上がらずに母の職場に向かった。

 

そんな父と、母が離婚しなかったのは、少しずつだけど、心を入れ替えてくれたからだ。

若い私は父のことが大嫌いで、なぜこんな人と結婚したのかなど

当時、母を罵ったこともあった。今なら理解できる母の気持ちにも気づかずに。

母のことを心から愛していた父。そんな父を、母は最期まで連れ添った。

 

父(実の)に裏切られた母の気持ち。

再婚してやっと幸せをつかんだと思った矢先、再び借金と弱い父の酒癖に苦労した母。

 

晩年の父は、孫大好きで、娘と息子を溺愛する優しいおじいちゃんだった。

やっと幸せをつかんだ母を大事にしよう。父も仕方ないから。くらいの笑い話になった頃

まだまだ高い山を越える試練が待っていた。

 

 

父のことを話す時、楽しい記憶しか残っていないかの様な話し方をする母を見ていると

悲しみとか、憎しみとか、全部チャラなんだと。

「もうすぐ行くけぇ待っとってね~」と明るく父に話しかける母を、心から尊敬する。

 

私の父は、二人だけど、一人なんだな。

 

 

 

 

父の日に、亡き父を想う。

 

 

 

 

 

続くおじいちゃん2021.6.2