32歳で巨大卵巣癌と宣告され、自ら医師でありながら心身共に擦り減る生き方をしてきたことを反省した私。
これからの人生をしあわせあつめの旅とし、それを人と分かち合うために綴ります。
世界の生き物達を訪ね、いのちと幸せについて学び直しています。
 

先日入ったファミレスでのこと。

お店に入ると、

「いらっしゃいませー!」

と、爽やかな挨拶。


卵スープがセルフサービスだったので、取りに行ってみると。

裏返しで置いてあるカップを持ち上げて見たら、内側にスープの具材の卵が、こびりついたままになっていました。

前の人が使った時に付いた卵が、洗い方が甘いせいで、残ってしまっていたのです。

別のカップを取って見ても、やっぱり内側に卵がこびり付いている。

きれいなカップを見つけるのに、いくつもカップを裏返して確認してしまいました。

入店時の挨拶が爽やかだっただけに、ちょっとがっかりしてしまいました。


それでふと、思い出したことがありました。


モデル、俳優をやっている友人の話です。

友人が、あるCMのオーディションに行った時のこと。

出演希望者が、ずらっと並んで座り、オーディションを受けたそうです。

途中、担当者が席を外し、少し待つ時間があったそうで。

この時の、一部の参加者の態度が疑問だったとのこと。

「早く帰りたいんだけどー」

「だるいよねー」

そんな会話をしていたと。

友人は、そのまま黙って、背筋を伸ばして待っていたそうです。周りの会話を聞きながら、採用されたくてオーディションに来たんじゃないのかな?と疑問だったとのことでした。


私はその話を聞いて、その待ち時間は、もしかしたらあえて担当者側が作ったものだったのでは?と思いました。




カップの内側も、オーディションの待ち時間も。

なんだか共通しているなぁと。

担当者が見てなければ、気を抜いていいか、という気持ちが現れてしまう。

でも、意外とそういう所こそ、見られているんですよね。


あるオーディションでは、わざと部屋の外の廊下にゴミを落としておいて、参加者が拾うかどうかカメラで撮っている、というのを聞いたことがあります。

それから、ある企業では採用試験の前に社長がこっそりトイレなどを巡回。清掃員を見下す発言をしていた受験者が落とされた、という話も聞いたことがあります。


結局、表向きだけ良くしていても、どこかで本質が見えてしまうし、見ている人は見ている、ということでしょう。


常にビクビク人の目を気にしている必要はないけれど。

友人のようにいつも誠実な真心を持って生きていけたら、きっと色んなことが良い方向に向かうのだろうな。

と、自分に言い聞かせながら、カップに卵を残さないようにスープを飲みました。