勇気と強さを持った者だけが辿り着けるというユートピア。

暇で楽なユートピア。

きっとそれは、どローカルにあるに違いない。

一人ぼっちの新規開拓。

平均して時給の出ないローカル店。

面接時にどれだけ値打ちこけるかがポイントです。

やる気も人気もない事はひた隠しにして、いかにも前の店では売れっ子だったかのように話します。

「えー?ポイントこれだけでナンバー入れるんですか?(笑)えー、そうなんですかぁ(笑)」

コツはできるだけムカつく感じで言う事。

そして安キャバ特有の店ルールにいちいち驚く。

「え?携帯は待機席に置いとくんですか?なんで?(笑)あ、わかりました(笑)」

これもやっぱり、ムカつく感じで言う事。

ムカつくけどやれば出来そうな子を演じなければ、平気でコンビニ深夜レベルの時給を提示してくるローカル安キャバ。

散々仮面をかぶった私の時給は2300円でした。

え。マジすか。

それでも「3時まで働きます!」と良い返事をした瞬間に仮面は剥がれ、待機・ヘルプ要員の素顔が覗く。

最初は気を使ってくれていたボーイさんは事務的な対応になり

席をさっさと抜けてくる度に冷たい目を向けられ

客入りが落ち着いて来た頃には、真っ先に待機席を温めていました。

最初から正直に言ってれば無駄に働かずに済んだかもしれない。

ミッション失敗。

ここもユートピアではなかったという事か。

そしてまた歩きだす。

旅が終わるその日まで。