コスモス日記

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夫の癌と生きていく

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開けていただいてありがとうございます♪

1年前
癌を患っていることがわかっても
日常生活が どう変わっていくのか予想もついていませんでした。

手術治療か 抗がん剤治療か 放射線治療か。
それとも、積極的な治療を受けない選択も夫はもっていました。
どうなっていくのか 不安でした。

物の見方が優しく おおらかな夫は
良くも悪くも自分本意な性格です。
だから、自分に起こっている状況に、周りの人間が何を言ってもちっとも動じないし無関心です。

自分の患う癌のために
私が 勝手に嘆いたり悲しんだりしていることも
学校を無断欠席する息子のことも
日に日に無口になる娘のことも
なぜ こんなことになるのか理解もできなかったし、だんだん、負担に感じていたのかもしれません。

夫は 不本意だけれど、でも家族のために何かをしなければと意を決して 主治医のM先生に治療の意思を申し出ました。

でも
治療を受けるには、心だけでなく体の準備も必要でした。

先ずは入院です。

夫は治療を 明日からすぐにでも始めて、3か月後の夏の終わりには終わるような 避暑のような簡単なつもりでいたのでしょう。

それは出来ません といわれて
自分も、それでは抗がん剤治療は受けたくないです。と、治療意思をあっけなく翻しました。
自分本意の性格本領発揮です。

M先生は 苦笑いしていました。

困った患者だと思われたでしょう。
それとも、こんな理解の悪い患者はしょっちゅう居るのでしょうか。

2週間前と同じ説明を もう一度してくださいました。
なぜ理解できないのかと責めるような風情は全くありません。

ただ、2週間前とは違い 抗がん剤に使える薬剤のうち、使いにくい検査結果が出ている事が 新たにわかりました。

放射線治療にしましょうよ
私は夫に話しかけてみました。
夫は、うなずきません。

M先生が助け船を出すように
放射線科のH先生とお話してみますか
と、薦めてくださいました。

夫も話だけならと思ったのでしょう

M先生が直接放射線科の外来に連絡をとったり、無理をしてくれたりするのも 申し訳なく思ったようでした。
お話できるなら、お待ちしますと殊勝な返事をして、放射線科へのコンサルテーションをお願いして診察室を出ました。

H先生は二ヶ月前、大学病院で初めてお会いした先生です。
不安で不安で、でも、不安がっていたらいけないと緊張する毎日に疲れていた私は、H先生に癒されたことを思い出していました。

夫はまだ放射線治療を受けるとは口にしていません。夫は、いつも自分本意です。

自分本意は、強い意思です。
夫が 満足していることは、時々私には寂しく孤独に思わせる事があるけれど、彼が満足なら私もそれでいいのです。

家族のためにという理由は、彼には偽善だし、強い力は発揮されません。

自分のために、放射線治療を選んでほしいと私は、思っていました。
H先生とどんなお話ができるだろうかと、待っている時間は 穏やかな時間でした。






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