9時半から11時のヘルパーさんと話していて、そのあとは誰もいないし来ない。
午後になって、ワタミの担当者が夕食用のおかずを届けてくれたが、別添のペーパーが。
何かと思ったら、来月からの値上げのお願いだ。
平日用のおかず530円が570円に、祝日用のおかず656円が700円になるらしい。
月が替わるたびに、数千もの品目が値上げになるのはもはや季節性のインフルと変わらない毎月のお約束と言っても過言ではない。
4月から年金の支給額が数%上がるらしいが、物価上昇率には到底及ばない。
自分でやりくりできる人間はまだいいが、カネ勘定はできない、料理は作れない爺さん方はどうするんだろう。
奥さんがいてくれないと何もできないのが、婆さんはお先に失礼とばかりに先立ってしまって、途方に暮れてる姿は何とも悲しい。
以前、そういう爺さん方とデイサービスから中間のMKレストランに行ったが、テーブル上の肉や野菜を鍋に放り込んで頃合いを見て食べるという普通の外食すらできないで呆然と鍋を見つめている姿はあわれとしか言いようがない。
さすがに女性スタッフに手伝ってやりなよと言って呆然と鍋を見つめる爺さん方のテーブルに着かせたが、自宅で洗濯も仕切らない老後は楽しいんだろうか。
そうなりゃ施設にでも入らないと孤独死するよと思うのだが、何もできない男やもめの行く末は真っ暗である。
かくいう自分も障害持ちの高齢者だが、食事の支度と後片付けに洗濯くらいはできるからまだまだ生き延びられる。
老後の世界はカネよりも生活力と生命力だね。