入院中のあれこれ3・・4人部屋の住人 | ほりたんのブログ

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入院した病室は、差額ベッド代のいらない4人部屋を選択。

大平と違って、コンセントがそこここにあり、ケータイやスマホや電気カミソリの充電には困らない。

次に入院するときにはDVDプレーヤーを持ち込もうかなと思う。

ここの住人にはいろんな人がいる。

3月22日に入院して、その週末に心不全疑いの爺さんが入ってきた。

ところが、自分が心不全だという自覚はないようで,すぐに家に帰りたがる。

夜中の3時にむくっと起きだしてジャンパーを羽織って病室を出ていく。

ベッドサイドにセンサーマットが置かれていて、ここを踏むとナースステーションで分かる仕組みになっていて、ものの数分で捕獲されて連れ戻される。

「何時だと思ってるんですか?夜中の3時ですよ」怒るナースに「いや、帰る」の一点張りだ。

騒ぎになるから、こっちも嫌でも目が覚める。

その数日後、自分のベッドにその爺さんが歩いてきた。

「あのー、相談があるんですが・・・」

何を言ってるかよくわからなかったが、どうやら家に帰りたいらしい。

「そういう話は看護師さんに」と言いつつナースコールを押すとセンサーマットの効果もあって、ナースが3人飛び込んできた。

「何やってるんですか?」「ちょっと相談が」「患者さんに相談してどうするんですか?」

こっちに振られても困る相談なのだが、相手かまわず、は高齢者の特権なのかも。

聞いてみると、80代後半だそう。

自分もナースに歳を訊かれて,66だと答えると、「ここでは60代は若者ですよ。80代くらいになってちょっとボケてきたかな、というあたりが普通の高齢者です」と言われて納得はしたものだ。

その爺さん、自分に話しかけたことは覚えていたらしく、自分より四日前に退院するときにあいさつに来た。

「いろいろお世話になりました」

お世話してないけど、と思ったがそこはそれ、「退院ですか、おめでとうございます」と返したら、ニコニコ顔で退院していった。

そういう人もそれなりに幸せなんだな、と思った。