旋盤加工で意外と必要な道具「オイルストーン」
旋盤加工の現場で、意外と出番が多い道具があります。
それがオイルストーンです。
「砥石なら仕上げ加工で使うものじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、オイルストーンは仕上げ面をピカピカにするためだけのものではありません。
私が旋盤加工で使うときは、主にバリ取りや面の状態を整えるために使用しています。
オイルストーンは「仕上げ面を削る」ためだけじゃない
加工後のワークには、小さなバリが残ることがあります。
このバリをそのままにしておくと、測定するときに邪魔になったり、組立時に手を傷つけたりすることがあります。
そこでオイルストーンを使って、バリを軽く取ります。
ただし、ここで注意したいのが、
完成した仕上げ面をゴシゴシ削らないこと。
特に寸法や面粗度が重要な場所では、余計なところを削ってしまう可能性があります。
私の場合は、仕上げ加工前の面など、必要な場所を確認しながら使用しています。
平行を出すときにも役立つ
オイルストーンは、ちょっとした面の状態を整えるときにも便利です。
例えば、チャックの爪や治具、ワークの接触面などに小さなバリがあると、ワークが正しく座らないことがあります。
「測定するとなんとなくおかしい」
「ワークを付け直すと振れが変わる」
そんなときは、接触面にバリが残っていないか確認します。
ほんの小さなバリでも、ワークの座りに影響することがあります。
だからこそ、オイルストーンを1本持っていると便利です。
現場では「ちょっと使いたい」が多い
旋盤加工では、大きな工具だけではなく、
- バリを取る
- 接触面を整える
- 小さな引っ掛かりを取る
- 治具の状態を確認する
- 加工前の面を軽く整える
といった細かい作業もあります。
こういうときに、わざわざ大きな工具を用意するより、オイルストーンが手元にあるとすぐ対応できます。
長年旋盤加工をしていると、こうした「ちょっとした道具」の重要性を感じるようになります。
オイルストーンを選ぶなら
初めて購入するなら、あまり特殊なものを選ばず、まずは扱いやすいサイズのものから始めるのがおすすめです。
また、オイルストーンは種類によって硬さや粒度が違います。
用途に合わせて選ぶことが大切です。
「とりあえずバリ取り用として1本欲しい」という人なら、現場で使いやすいサイズを選ぶといいでしょう。
まとめ
オイルストーンは、旋盤加工で毎回必ず使う工具ではありません。
しかし、
「必要になったときに無いと困る工具」
の一つだと思っています。
バリ取りや接触面の状態確認など、ちょっとした作業で活躍します。
特に加工精度を出すためには、切削条件や測定器だけでなく、ワークや治具が正しく接触する状態を作ることも重要です。
旋盤加工を始めたばかりの人や、これから工具を揃えていく人には、オイルストーンを工具箱に1本入れておくことをおすすめします。
私自身も現場で使う機会が多く、「こんな道具いつ使うんだ?」と思っていた新人時代より、経験を積んでから重要性を感じるようになった工具の一つです。
