私には、友達が沢山いる。
毎日やり取りしている人、月1くらいで、連絡してくる人、年に何度か会ったり、一緒にお出かけする人など…
年齢層も多彩で、20歳年下から、20歳年上まで…
幼稚園の時から、小学校以来、中学の時の、高校時代の、短大時代の…そして、職についてからの…
そして、娘を通して付き合い始めたママ友

私の母親に言われせば、
私は八方美人らしい…

まあ、その面もあるにしても…
いつも周りに、誰かいてくれて、
寂しくなかった。

中には、私に相談を持ちかけて、自分のことで精一杯の人とかもいるし、
表面的な付き合いの人もいるけど、
私の変化を一目で察知して、支えてくれたのも、同級生の友達。

夫が、単身赴任になって、
最初は慣れない生活に寂しさを感じていたけど
日々の生活の忙しさと、周りに相談できる人が沢山いて、私はいつしか夫を全く頼らなくなっていた。
女の影を感じても、スルー出来てしまう私だった。
夫は、寂しがり屋、
男はそうなのかもしれないけど、親しく友達はいない。

まだ夫が一緒に暮していた時も、
うちの家は、娘の友達や、私の友達がやってきた時は、夫はくつろぐスペースをなくしていた。

きっと、
疎外感
寂しさが募っていた事だろう。

だからといって、不倫して良い訳では無いが…

私は夫を優先していたつもりだったけど、今思い返してみれば、私の勝手な思い込みも多かったと思う。

単身赴任が始まった時には、既に女はいたわけだけど…
相手をしてくれない妻よりも、
寂しさを紛らわすにはちょうど良い相手だったのだろうと思う…
私はもし、家族で赴任先へ引っ越したとしても、
地元の友達との付き合いも出来なくなって、新しい土地で、仕事も学校へも行くことない私は、孤独に耐えられないかも…そう思っていたのも確かだった。

父の病気のこともあって、家族での引越しはしないことに決めたのだけど…

私は、こんなことになってしまうまで、
夫と向き合うことを、完全に忘れていた…
夫が私を家族として都合よく思うのと同じ。
私も、夫を当たり前にそこにいる家族としか思ってなかった。
お互い、近付きたくても、半分諦めて、真剣に向き合うことから目を逸らしていたのだと、今になって思う。




今日も朝から、6人のグループLINEが作動している。
幼なじみの同級生グループ。

おはよう
お腹すいたね
何食べる?
このテレビ面白いね

なんでもない話題が一日中。

この6人のうち、4人が夫が単身赴任。
子供は大学や、就職で家から出ていったり、子供がいなかったり、うちと同じ家族バラバラ一人暮らし。

みんな、1人の寂しさを、このLINEで埋めているのかも…


夫婦の形も色々で、
みんな離婚はしていないけど、
旦那さんが鬱陶しいと嘆いている。
どこまでが本心か、わからないけど…

このグループの中の2人しか、うちのこのすったもんだを知らない。

今夫のところへずっといる私に、

かなちゃんの旦那さん頼りになるよね
優しいよね
いいよね
それに比べてうちの夫は…
かなちゃんとこみたいに、いつも一緒に行動するとか絶対無理〜

と、
何も知らない友達は言ってくる。

何も問題起こさずに、リビングに居続ける旦那さんの方が、羨ましいよ

なんて言えないけど、

旦那さん大事にしてあげてね

そう返信している私を、うちの事情を知っている2人は、黙って見守ってくれている。





夫が、

今から20年、
一緒にいられるとして、
どう過ごして行くかは、今からの2人次第。
やりたい事もひとつずつ、焦らずにやっていこう。
コロナが落ち着いたら、行きたいところも、一緒にひとつずつ行こう。
焦らず落ち着いてね。
俺はもうどこにも行かないから。

涙を流していた私に向かって言っていた。




今、一緒にいるこの時間を、大切にしたい…
心からそう思う。