多くの人にとってそうであるように、自分にとっても、2020年は印象に残る忘れられない年となるだろう。

自分が死ぬときに振り替える余裕があれば、思い出す年の一つであることは間違いないと思われる。

 

昨年秋に東京オリンピックのチケットが取れずにばたばたしていたことや、どこ経由がいい、どのホテルがいいと、今年の春と秋の海外旅行の計画を立てていたことが、遠い昔のことのように思われる。

 

当たり前だったこと(ノーマル)があっという間に消えてなくなり、新しいルールや習慣が一瞬で置き換わった。本当なら10年かけてゆっくりと置き換わっていくことも、依頼という強制と同調圧力で一気に変わった。

 

個人的にも勤務形態が変わり、その時にはかなりのストレスがかかった。

形態の変更に加え、在宅勤務が常態化するということで、それまで当たり前(ノーマル)ではなかったことを強制的に経験させられることとなった。

 

そこで分かったことは、自分にとって、自分の人生にとって、重要なことは何であるかということだった。たとえ強制されてであっても、そこで得た経験は今まで考えなかったこと、考えようとしていなかったこと、避けていたことを 考えさせられて、その重要性を見つめなおすことにつながった。

 

否応なく忍び寄る加齢という事実も含め、ゆっくりとでも変化に対応していくことは重要であり、それが生活の快適さを作り、精神のストレスレスな状態を作ることになる。

 

だから、2020年は大きな変化の年ではあったが、最悪な年だとは思わない。思わないようにしたい。何が重要かに気づかせてくれた年であったし、外部環境の変化に対応していき、その中から本当に大事なものを選択していくきっかけの年となった。

 

そんなことを考えながら、2021年を迎える。

 

2020年の感謝と2021年が改善の年になることを祈念して。