世界のイスラーム建築 深見奈緒子

 

 

 
これも古本屋で発見。 仕事がら中近東と関わりがあったこと事があり、サウジアラビア・クウェート・UAE・トルコに行ったことがあり、またスペインのアンハンブラに感動した、という背景があれば買いでしょう!
 
ただ残念な感じだった。
 
写真や図面が少なすぎる。あっても白黒では伝わらない。価格が高くなってもこの種の本はカラー写真を載せるべき。
 
またもっと社会・文化との関係では建築を書いて欲しい。そこに目ざめたというようなことがあとがきに書いてあるが、残念ながらまだ覚醒しきれていないように思える。作者が行ったことが無い国の、見たことが無い建築について書いているのがその証拠。それは社会・文化と建築との関係が語れない。
 
ラスト近くまとめのように書いてあることも、「イスラーム」出なくても通用するようなことだ。大半はキリスト教建築でも語れる。イスラームの建築だからこそ、その宗教の特殊性により気候・社会・文化とどのように関わって変わってきたのか、変わらなかったのか、が知りたかった。
 
★★半
 

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