又吉直樹 人間 初版2019年10月
新聞小説だったようだ。


主人公はまた芸術家。漫画家・イラストレーター・作家。三部構成になっており、一部はハウスと呼ばれる芸術家のシェアハウスでの、お互いの優越感ごっこ。二部は主人公以外の作家の作品に関するネットでのバトルのやり取りと主人公と作家の会話。三部は主人公が故郷に帰っての親親戚との出来事。

前二部は、ヒリヒリとしたやり取りが多く、自意識や優越感などが揺さぶられ楽しくはない。うにょうにょと回りくどく考える人たちの分かりにくい考えが、長々と書かれる。

一転最後の章は、沖縄が舞台というせいもあり明るく、場面転換も多く読みやすい。と言っても父親の行動など不気味さは残っているが。

三部構成の意味。最後の主人公の独白。など残念ながら理解出来なかったことが沢山ある。読後感は決して良くない。

★★半

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