岩波書店の本 性食考 赤坂憲雄

 

どこかで見てずっと読みたかった本。SmartNews社のロビーにもあり余計読みたくなっていた。

食と性と生と排泄についても面白い話がたくさん。

期待にたがわずたくさんの知的な刺激を与えてくれる本。

古事記も読みたくなるし、他にも読みたくなる調べたくなることがいっぱい。

こんなフレーズが面白い。

・人間は糞と尿の間から生まれてくる (産まれ・出てくる場所の話)

・無性生殖している生物は死なない

 

前のフレーズはまあ自明だけど、後半は、無性生殖している場合、生殖ではその生物は細胞のコピーができていくわけでありそういう意味では確かに「死」がないともいえる。有性生殖の場合、半分づつの染色体の合体により新しい生物ができるので、前の生物が「死」という概念ができる。お~、そういう考えできるのか!なるほど、唯一無二の存在だからそれがなくなることが「死」ということになるわけだ。

 

食と性がこんなにも近いものなんだ。性というものが古代こんなに重要で身近なものだったのか。

ケガレというものはそんな意味だったのか、処女という概念はそんな昔からあったのか。

赤ずきんちゃん、ヘンゼルとグレーテル、3匹の子豚の童話の読み解き。

 

楽しい。こんな風に本を読む生活だけしていければいいのになと思う。

 

★★★★★