思わぬ事、朝代さんから結婚式の通知が手元に届いた。
「以前ここに来たことのある朝代さんが結婚するんだって、お相手は、えーと、生島宏司さんという人」
「え、だれって、もう一度言って」
「朝代さんが生島宏司さんと結婚するって」
「ああそう、あの朝代さんと。ふーん、お似合いかも。これも縁ね」
なんか様子がへんだ。ひっかかって気になって、翌日朝代さんにお祝いの電話をしたついでに事情を聞いた。
生島さんは製薬会社のグループ・リーダーで、新しい避妊薬の治験の交渉で、真由美さんと少しおつきあいがあったと彼が話した、と説明してくれた。ああ、それで関係をもったゆえ、アレのあと、よかったと言ってくれないと不安になるのよ、と言ったのか。それに、義父が娘を医者と結婚させたかったから、生島さんとは例えいい仲でも結婚できなかったわけか。
邪推とはいえ、真由美と関係をもったらしい男、むむ、乳繰りあった仲かぁ。むかむかむらむらしてくるが過去の事だと思うしかない劣情、ああ。