真夏がエイプリルフールのネタとして「生田絵梨花と結婚式を挙げました」とSNSに投稿したのが一部界隈でプチ炎上したらしいんですよね。
真夏が一人で投稿したのか、生ちゃんと考えて投稿したのか、スタッフとかも交えてネタを練って投稿したのかはよくわかりません。
一部界隈というのは、簡単に言うと同性愛者とその支援活動をする人たち？のようです。
この件について、何かモヤモヤするなぁ～と思ったのでちょっとぐだぐだ書いてみようかと思います。
真夏の投稿は、生ちゃんの卒業写真集？で撮影されたと思われる、真夏と白いドレスの生ちゃんが仲睦まじく並んだり笑いあったりしている写真に冒頭の一言を添えたもの。
それに対し、おそらく同性愛者当事者である一般人が、「ヘテロセクシャルであることが明らかな有名人二人が、明らかにウソとわかる同性愛・同性婚をネタとして受けを狙うのは悪質だ」というような内容をツイッターに投稿したのがプチ炎上の元になったみたいです。
私自身はそれを更に受けて、「確かになあ」と思う気持ちと「なぜそこまで？」と思う気持ちの両方がありました。
「これは確かに酷い」と言っている人もいれば、「こんなことでそこまで叩くなんて神経質過ぎ」と言っている人もいて、まあ人それぞれとしか収束しようのない問題なのかも知れません。
真夏の投稿に対して賛成反対それぞれの考え方をまとめてみますと、
【賛成・乃木坂擁護派】
・真夏と生ちゃんは元々非常に仲が良く、その仲の良さをいじって「結婚しちゃうくらい仲良し」とネタにしただけであって、同性愛や同性婚を嗤う意図はない
・男女での「結婚しました」というエイプリルフールネタなら叩かれないのに、同性同士だと叩かれるというのは、むしろ叩く側が同性愛を差別している
【反対派】
・異性愛者が同性愛者を装って注目を集めようとしていて(クィアベイティングと言うらしいです)悪質
・「同性愛が普通でないこと」を前提としたネタで、当事者は傷つく
ってな感じでした。
私自身の考えや解釈も含みます。
もう少し深掘りしてみます。
「結婚しちゃうくらい仲良しと言いたかっただけ」
これは私の拡大解釈が入っているかも知れませんが、少なくとも彼女たちのことをよく知っている人ならこのように受け取ったんじゃないでしょうか。
真夏や生ちゃんもまさにそういう気持ちで投稿したのだと思います。
若い女の子同士って、腕を組んだり手を繋いだり、いつも二人で行動してたら仲間内から「夫婦」と呼ばれたり、疑似恋愛的なところが多分にあると思います。
特に乃木坂のようなガールズグループならそれが消費コンテンツにもなり得るわけですから(生ちゃんは真夏との関係をコンテンツ化したくないと言ってましたが)、何というか悪質とか悪意的とか特殊なものではないように思えます。
私がよくわからないな、判断できないなと思うのが、例えば学生時代に、すごく仲の良い、ちょっとボーイッシュな女の子といわゆる女の子らしい女の子の二人組がいたとして、ボーイッシュな彼女がもう一人を「アタシの嫁」とか「カノジョ」とか言ったとします。
気心知れた仲間内やクラス内ではそれが周知のネタだったとして、彼女たちの言動は悪いことなのか否か？という問題。
もしかするとクラス内に実はレズビアンの女子がいて、ヘテロセクシャルな二人が疑似恋愛として夫役・嫁役を演じて楽しんでいることに傷ついているかも知れませんよね。
そうであるならばこの二人は夫婦ネタをやめるべきなのでしょう。
でも二人がしたことってそんなに悪いことなのかな？
それに、レズビアンのクラスメイトがいたら傷ついているかも知れないからやめようね、というのなら、レズビアンのいないところでならそのネタで盛り上がってもいいのかな？
ちょっとわからないですね。
そう考えると、もしかすると今回の真夏・生ちゃんの問題は、同性同士で結婚式を挙げましたとウソをついたことではなく、それをレズビアンの人も目にする場所に書いたことが良くなかったのかも知れません。
わかんないけど。
「異性婚で『ネタでした～』は許されるのに同性婚ネタは許されないのはおかしい」
これ、たぶん私自身の考えだったかも。
もしも同性愛・同性婚が異性婚と同等に扱われる世の中なら、ネタに対する反応だって同じになると思うんですよ。
「私たち結婚しちゃうくらい仲が良いんですよ～(それが男女でも女同士でも)」というだけのことになりますね。
そうでないということは同性愛を差別しているからでは？と思ったんですけど、実際に今回の投稿を叩いているのは主に同性愛当事者もしくは支援者のはずですから、叩く側に同性愛を差別する意図はないはずです。
ただ、逆の意図、つまり「同性愛者は社会的弱者あるいはマイノリティであるから、異性愛者より擁護してほしい」みたいな意図は含まれているのかも知れません。
今の日本って、まだ同性愛というものを「普通のこと」としては受け入れきれていないというか、「普通のこととして捉えなくてはと変化している」状態だと思うんですよね。
その変化のまだ序盤というか。
だからやっぱりまだ「普通のこと」ではなくて、異性愛・異性婚と同列に扱うためには何らかの擁護や補助が必要、だから少なくとも今はちょっとでも嘲笑したととらえられてしまうような表現は避けるべき、みたいな感じ？
これなら理解できる気もする。
反対派の意見も深掘りします。
「悪質なクィアベイティング」
なんかLGBTQとかジェンダーフリーとかの界隈ってめちゃくちゃ横文字多くありません？
しかもまったく聞きなじみのない新しい単語ばっかり…。
それだけ、これまでの日本にはなかった、正確に言うとあったんだけども言語化されてこなかった考え方や立場ということなのかな。
「悪質」とか言われちゃうのはやっぱり乃木坂ファンの私としては見過ごせなかったし、はぁ？とは思っちゃったかな～。
悪質って、読んで字のごとく「タチが悪い」ということで、あぁもしかすると「ひどく悪意がこもっている」という意味ではなく、「意図的でないからこそタチが悪い」みたいな話なのか？
まあいずれにしても、もしこの真夏の投稿で「悪質！ とても傷ついた！」と言われるのが当然のことならば、やはり同性愛者とそれを理解しきれない者はかかわり合うべきではないのかもな、と感じました。
だって「これで悪質とか叩かれちゃうならもう何も言えねえよ」と思っちゃうもん。
まあでも、例えば学校レベルで、「同性愛者の人が傷つくから、異性愛者の人たちは自分は同性愛者だとウソをついてはいけません」と教えられていれば理解できなくもない……ぶっちゃけそのぐらいにかみ砕いて教えてもらわないと、暗黙のルールの中で理解するのは少なくとも私には無理だなと思いました。
「同性愛が普通でないことを前提としている」
これも私の立場というか生ちゃんと真夏のことをある程度知っている立場から言わせると、「同性愛が普通でないことを前提としている」というよりかは、「生ちゃんと真夏が恋愛関係ではないことを前提としている」なんですよね。
そもそも「秋元真夏って誰？」「生田絵梨花とか知らない」という人が見ることを想定していない投稿だったと思うんです。
だけどそれが生ちゃんと真夏のことを知らない、ただのアイドルとしか認識できない人の目に留まってしまった。
これが良くなかったのかなあなんて思いました。
だからと言って鍵アカにすればよかったとかそういう単純な話でもないでしょうけどね。
乃木坂ファンでかつレズビアンという人もいるようなので、そういうかたはたとえ生ちゃんと真夏のことを知っていても傷つく場合もあるみたいです。
結局こういうのっていじめやハラスメント問題と一緒で、する側は傷つける意図がなくても、受け取った側が傷ついたのなら「ごめんなさい、もうしないように気をつけます」で決着させるしかないんですよね。
完璧になくすのはたぶん無理で、せめて警察沙汰や裁判沙汰にならないよう、「謝れば許される」という状態でお互いに譲り合っていくしかないんだと思います。
真夏や生ちゃんが今後この投稿とそれにまつわるゴタゴタについて謝罪するのかわかりませんが、私としては「謝罪しなければならない内容ではない」ことを前提としつつ、「客商売だから『傷ついた人がいたならごめんなさい』と言っておくのが無難かな」という考えです。
謝るにしても謝らないにしても、「なぜ謝るのかわからない」「謝罪してしかるべき」「どっちもどっち」と色んな意見があるでしょう。
総括しますと、「今回のことはヘテロセクシャルのアイドルとレズビアンの接触事故だった」で私の中では終わりました。
皆様はどうでしょうか。
真夏と生ちゃん擁護派としては「運が悪かったね、気の毒だったね、気にしないで」と言ってあげたいけど、こうして同性愛について考えるきっかけにもなりましたから、やはりマイノリティは声をあげることがとても大事なんでしょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
そして私の不勉強や配慮不足でもし傷ついた同性愛者さんがいらっしゃったらごめんなさい。