今日を、迎えられたことに、感謝。
過去のことを振り返るブログを書いています。
ご興味のある方は読んでみてください。
(続き)
月曜日の朝。
自分は散々悩みました。
仕事に行っても、両親のことばかり考えて、集中できるわけがない…
母は、ずっと自分が休んでくれると思っている…
それを、当然に思われるのが辛かった。
社会人として、それは致命傷…
状況を理解してくれている上司は、気にしないでご両親のそばに居てあげて。
そう、言ってくれました。
派遣会社は、出来るだけ出てほしいと。
派遣会社の言い分はもっとも。
だから、気持ちは向かないけれど…
何が大切かは明白。それでも…
「母ちゃん…」
自分は、正直な気持ちを吐露するように話しました。
仕事は、簡単に休めるものじゃない。
このままだと、自分は今の仕事を辞めざるを得なくなるかも知れない…そういう状況なんだよ…
母は、驚いていました。
会社って、そんなものなの?
家族が大変な時なのに…
やっぱり、休めることを当然と思っていた。
これだけは、今、話しておかなくては。
「派遣会社からも出てほしいと言われてるのを、無理言って休みをもらってるの。
…だから、わからないけど、とりあえず自分が付き添うのは今日までって思って…
妹に頼んで無理なら、また休みもらえるように相談してみるから」
「…わかったよ…」
母は、納得できない表情で返事しました。
本当は、そんなことは出来ないのはわかっている。
仕事をクビになっても仕方ないと思っている。
でも、そうやって今まで親のことで、仕事を何度も変えてきた…
それがどういうことか、これからのためにも母にわかってほしかった。
上司と、派遣会社に休みの申請連絡をして。
許可が下りなかったら…それでも…やっぱり、気持ちは決まった。
さぁ。
支度して。
今日も、父に会いに行こう。
今日という日を、一緒に過ごすために…
(続き)
派遣会社からは、上司の了承をもらえたということで、何とか許可が下りました。
こちらからもお詫びの電話をしておきますから…
申し訳ないと思いました。
色々な人に、迷惑をかけている…
母は、機嫌を直して支度をはじめました。
自分も、少しため息をつきながら…
さっきは、ちょっと母とケンカみたいになってしまった……
もうこれは仕方ない。
自分達親子に、これからずっとつきまとう問題なのだから…
病院に。
いつもように、母を車椅子に乗せ、受付をして。
父のいる、病室へ…。
今日も、暑い…
病室は、やはりエアコンを切ってありました。
「父ちゃん、おはよう」
父は…
また…様子が変わっていました。
たんがつまっているような、呼吸。
くう~ くう~ と、音をさせながら…
呼吸をするのも、とても難儀。
目はすっかり虚ろで……
もしかしたら、もう母と自分のこともわからないかも知れない…
涙が出ました。
とうとう、こんな状態になってしまった…。
「父ちゃん…」
「お父さん…」
父は、上を向いたまま…
父ちゃん…
今朝、ちょっと母ちゃんとケンカみたいになっちゃった…
ごめんね…
母もきっと、父に話しかけている。
母と2人、しばらく無言で父を見つめていました。
色々あったね。
今、何を思っている?
その目が、こちらを向いてくれるようにと、
祈りながら…
(続く)