警察に壊された人生。 | ぽんこたつ欲しいみかんの毎日気分は凸凹~生きてるからこそ~

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母の介護、父の死をきっかけに2016年にうつ病になったことから、転職を繰り返し、仕事社会から離れて今は生活保護で暮らしています。家族のこと、日常の出来事、病気やメンタル、伝えたいことや空想、情報など思うまま綴るまとまりのないブログです。


今日を、無事に終えられたことに、感謝。


気温は高めでしたが、湿度が低くなり、過ごしやすくなってきましたね。

秋がながーーーく続けばいいのに!!!



本題ですが。


昨夜、TVで警察に人生を壊された人のドキュメントを観ました。


その方の名前は伏せますが、当時の事件を知る人、元プロボクサーと聞けばピンとくる人も多いのでは?


TVの放送内容を信じて書くのですが。

その人は、静岡県で起きた強盗放火殺人事件の容疑者として逮捕されました。

本人は無実を主張し続けましたが、警察から拷問とも言える尋問をされ続け、ついには耐えきれなくなり、自白書にサインしてしまいます。


獄中生活となり、裁判では死刑判決が出てしまい、


いつ死刑が言い渡されるのかわからない、とてつもなく長い獄中生活を送ってきました。

その期間45年以上。



人生の半分以上を獄中で過ごしてきたわけです。


それがどれだけ本人を苦しめる結果となったか。


想像を絶します。
怖すぎて、悲しすぎて、涙が止まりませんでした。


その間に数回裁判は行われましたが、警察はあまりにも不自然な血痕だらけの衣類を提出。

それは、犯人とされているその人が事件の時に着用し、務めていた味噌工場の樽の中から発見されたと主張。


弁護側は、それを怪しみ、実際に衣類を味噌工場の樽の中に入れて実験したところ、数日で衣類は味噌色に染まり、血痕は黒くなっていました。
 

それをまた裁判で主張しますが、判決は覆ることなく、、無罪を主張し続ける本人を助けることができない。

事件当時は、DNA鑑定もできなかった時代。

状況証拠でしか集めることができなかったわけですが、脚色はあるとは言え、警察は衣類を用意し、血痕と見せかせるようにしたと言うことが後からわかり、あまりにもひどいと思いました。


無罪どころか、その人を犯人と決めつけ、それに見合う証拠をでっち上げしてきたのです。

これこそ、犯罪ではないか?

警察は罪に問われないのか?


人の人生を壊してまで、、、、


後々。

死刑判決を出した裁判官が、その半年後に退職していたことがわかり、会見を開きました。

元裁判官は、無罪だと思っていたけれど、法に逆らえず、仕方なく、判決を出したと、、

もう一度裁判を起こしてほしい、、と懇願するように訴えました。


彼もまた、自身のおかした事を後悔し、何十年も苦しみを抱えていたのです。

それはマスコミに大々的に取り上げられ、裁判をすることが決まり、、、遂に死刑及び拘置施行停止を決定しました。


拘置所を出た本人は、元裁判官を訪ね、

その後はお姉さんと静かに暮らしています。


しかし、本人は精神も壊れていました。

姉を偽物と疑い、神がいないと街を歩けないと。


それでもお姉さんは、奪われた半生以上の人生を少しでも穏やかに過ごせるようにと、毎日頑張っているそうです。



、、、絶句、いや何とも言えない。

同情、怒り、悲しみ、、色々な感情が入り混ざって本当に言葉がでませんでした、、


本人は、今でも死刑囚。

無罪判決がでたわけではない。


こんな現実があるなんて!

事件も悲惨惨劇そのものですが。


警察によって、人生を壊されたことには間違いありません。

ギネスにのるほど長い期間拘束されてきた。   


そんな記録、載せるほうもどうかしている!


何よこれ???

これで本人は、人生をやり直すことなんてできるのだろうか?

とんでもない。もう86歳という高齢。


余生を、せめて穏やかに過ごしてほしい、、

そんなことしか言えない、本当に。


誰にこんなことする権利があるのか。

ただただ、不幸が重なり続け、人生を壊された。


警察が罪に問われないのか、それだけが頭に残りました。


観て感動や同情を誘うものではない。

ただ、ひとりの悲惨すぎる人生をTVを通して知っただけ。


冤罪。


絶対にあってはならないこと。


犠牲者が出ないことを、いち国民として願うことしかできません。