今日を、無事に終えられたことに、感謝。
気温は高めでしたが、湿度が低くなり、過ごしやすくなってきましたね。
秋がながーーーく続けばいいのに!!!
本題ですが。
昨夜、TVで警察に人生を壊された人のドキュメントを観ました。
その方の名前は伏せますが、当時の事件を知る人、元プロボクサーと聞けばピンとくる人も多いのでは?
TVの放送内容を信じて書くのですが。
その人は、静岡県で起きた強盗放火殺人事件の容疑者として逮捕されました。
本人は無実を主張し続けましたが、警察から拷問とも言える尋問をされ続け、ついには耐えきれなくなり、自白書にサインしてしまいます。
獄中生活となり、裁判では死刑判決が出てしまい、
いつ死刑が言い渡されるのかわからない、とてつもなく長い獄中生活を送ってきました。
その期間45年以上。
人生の半分以上を獄中で過ごしてきたわけです。
それがどれだけ本人を苦しめる結果となったか。
想像を絶します。
怖すぎて、悲しすぎて、涙が止まりませんでした。
その間に数回裁判は行われましたが、警察はあまりにも不自然な血痕だらけの衣類を提出。
それは、犯人とされているその人が事件の時に着用し、務めていた味噌工場の樽の中から発見されたと主張。
弁護側は、それを怪しみ、実際に衣類を味噌工場の樽の中に入れて実験したところ、数日で衣類は味噌色に染まり、血痕は黒くなっていました。
それをまた裁判で主張しますが、判決は覆ることなく、、無罪を主張し続ける本人を助けることができない。
事件当時は、DNA鑑定もできなかった時代。
状況証拠でしか集めることができなかったわけですが、脚色はあるとは言え、警察は衣類を用意し、血痕と見せかせるようにしたと言うことが後からわかり、あまりにもひどいと思いました。
無罪どころか、その人を犯人と決めつけ、それに見合う証拠をでっち上げしてきたのです。
これこそ、犯罪ではないか?
警察は罪に問われないのか?
人の人生を壊してまで、、、、
後々。
死刑判決を出した裁判官が、その半年後に退職していたことがわかり、会見を開きました。
元裁判官は、無罪だと思っていたけれど、法に逆らえず、仕方なく、判決を出したと、、
もう一度裁判を起こしてほしい、、と懇願するように訴えました。
彼もまた、自身のおかした事を後悔し、何十年も苦しみを抱えていたのです。
それはマスコミに大々的に取り上げられ、裁判をすることが決まり、、、遂に死刑及び拘置施行停止を決定しました。
拘置所を出た本人は、元裁判官を訪ね、
その後はお姉さんと静かに暮らしています。
しかし、本人は精神も壊れていました。
姉を偽物と疑い、神がいないと街を歩けないと。
それでもお姉さんは、奪われた半生以上の人生を少しでも穏やかに過ごせるようにと、毎日頑張っているそうです。
、、、絶句、いや何とも言えない。
同情、怒り、悲しみ、、色々な感情が入り混ざって本当に言葉がでませんでした、、
本人は、今でも死刑囚。
無罪判決がでたわけではない。
こんな現実があるなんて!
事件も悲惨惨劇そのものですが。
警察によって、人生を壊されたことには間違いありません。
ギネスにのるほど長い期間拘束されてきた。
そんな記録、載せるほうもどうかしている!
何よこれ???
これで本人は、人生をやり直すことなんてできるのだろうか?
とんでもない。もう86歳という高齢。
余生を、せめて穏やかに過ごしてほしい、、
そんなことしか言えない、本当に。
誰にこんなことする権利があるのか。
ただただ、不幸が重なり続け、人生を壊された。
警察が罪に問われないのか、それだけが頭に残りました。
観て感動や同情を誘うものではない。
ただ、ひとりの悲惨すぎる人生をTVを通して知っただけ。
冤罪。
絶対にあってはならないこと。
犠牲者が出ないことを、いち国民として願うことしかできません。