白杖と、歩道でのマナー。 | ぽんこたつ欲しいみかんの毎日気分は凸凹~生きてるからこそ~

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母の介護、父の死をきっかけに2016年にうつ病になったことから、転職を繰り返し、仕事社会から離れて今は生活保護で暮らしています。家族のこと、日常の出来事、病気やメンタル、伝えたいことや空想、情報など思うまま綴るまとまりのないブログです。



突然ですが、『白杖(はくじょう)』という杖をご存知でしょうか?


一般的には、全体に白くて、上が茶色、下の一部分がオレンジ色になっている杖です。


その白杖は、視覚障害者の方が歩行時に使用する杖です。


自分は、前職で職員さんに教えていただき、恥ずかしながらはじめて知りました。


自分が最初に窓口対応をしようとしたら、


『この方は視覚障害者なので、私が替わります。』と言われ、


『身体手帳も見ていないのに、何故視覚障害者だとわかるんですか?』と質問し、

杖が、白杖と言う、視覚障害者の方が使うものだからですよ。と。


なるほど………。


今日の学びの中に、その白杖の事がありました。


道路交通法で、その白杖か黄色い杖を使用するか、盲導犬を連れていかなければならないと定められているそうです。


白杖には、主に3つの機能があり、


ひとつめは、周囲の様子、溝や段差、路面の質、障害物がないかなどを、白杖を左右に振り、地面を歩きながら確認するというもの。


ふたつめは、白杖が身体より先に障害物に当たることで、段差から落ちたり、転倒を防ぐというもの。


みっつめは、白杖を使用することで、視覚障害者だということを、周りの人に知らせて注意を促すというもの。


他には、まだ全国的には普及していないようなのですが、杖を上に上げて助けを求めるなんていうのも…。

(でもそれについては、視覚障害者の方も知らない人が多いらしいです。)



なるほど。とは思ったのですが…。


まず、この白杖を知らない人には、視覚障害者だということが伝わらないかも知れない。


歩行は多分ゆっくりだろうから、足が不自由とか思われるかも知れない。


もし、視覚障害者だとわかっていても、自転車で突進されたり、ぶつかられたり……


狭い道でも相手に配慮せずに歩いたり、自転車ですれ違ったり…。


複数の人達が横一列に歩いていて、どいてくれないとか……。


特に自転車に関しては、まるでマイロードかよっという感じで、歩行者のことなど気にせずぶっ飛ばす人も多いし、曲がり角などで、出会い頭に衝突してしまったり。


自転車の事故が増えている。


はっきり言って、後ろからだーーっと猛スピードでぶつかられたり、すれすれで追い抜かれた時は、本当に怖いです。


前からでもそうだけど……。


歩行者が気を付けていても、そういう事故が多い……。


視覚障害者の方にとっては、歩行することは命がけなのでは?と思いました。


特に後ろからのことは、白杖でもわからないわけですから……。


杖と言えば、母も歩行時には必ず使用しています。


視覚障害者ではないけれど、右半身不随で、右足は当然、ほとんど動けないので、補装具をつけて……。


でも、ひとりで外出させた事はありません。


父が生きていた頃は、父が。


亡くなってしまってからは、タクシーか、社協の方にお願いして……。


それほど、不自由だから。

危険だから。


自分の身を守ろうとしても、健常者や自転車には勝てない。


そう思うと……。


視覚障害者云々ではなく、歩道でのマナーについて考えさせられます……。


自分は、今の住まいになってから、自転車を使用していません。


歩道が狭い上に、車も多いから……。


1度、帰宅する直前の場所で、後ろから二人組の自転車の男性達に、バッグをひったくられそうになりました。


幸い、斜めかけショルダーで、歩道の内側に持ち、自分の手で押さえながら歩いていたので、無事でしたが……


とても………怖かったです。


ショルダーはちぎれかけ、使う度に思い出しそうだったので、すぐに捨てました。


目が見えても。


普通に歩けても。


そういう危険は、色々な場所に潜んでいる。


細心の注意を払いながら、いつも歩いているつもりだけど……。


前から、後ろから。


何度自転車にぶつかられたり、すれすれですれ違ったかわからない……、


それ位、正直、マナーの悪い人が多い…。


歩行者でも、横に広がって道をふさいでしまっている人達も、ほぼ毎回見ます。


前からなら、気付いてどいてくれる人もいるけれど、後ろから追い越したい時は、声をかけないといけない時もある。


あれにも、何だか理不尽な思いを感じてなりません。


車道も。

歩道も。


みんなのもの。


今日は、白杖のことを通して、ひとりひとりがマナーを守るように、そして事故が減るように…。


あらためて、そう思い、祈るばかりです。