先日、ある交流会で講演をしました。その要約を載せています。 

タイトル:「わがまま無くしてハラスメントなし:ハラスメント体験を通じて学んだこと」

 サラリーマン人生をハラスメントで“しくじって”しまった私。どのようにして幸福な人生の切符を手に入れた?理由についてお伝えします。

 ちょうど13年前、当時在籍していた新聞社で、部下とのやり取りから始まったハラスメント体験。急に設定された記者会見を取材することになり、カメラを貸してほしいと頼んだところ、部下から「私も持っていません」と言われた。そんな状況に私は思わず舌打ちをしてしまいました。部下は「この上司とはやっていけません。有休取ります」と音信不通になりました…

 

 一度の舌打ちでパワハラ

 

 

 パワハラ行為と認定されたのはたった一度の舌打ち行為。でも、その原因は私の歪んだ心にあったのです。この部下は、転勤前にいた部署で元総理と仲が良かったとか、県議との親密さを吹聴したりして、異動した部署でのやる気を感じませんでした。

 私の、部下の能力に不満を感じることがありました。その結果、羨ましさと共にいら立ちを感じてしまい、つい舌打ちしてしまったのです。

 その後、デスクに昇進後、先輩デスクからパワハラされてしまいました。直属の上司がいじめ体質であり、そのターゲットが異動となった後、「あいつはダメだ」と私に声をかけ始めたことで、私もその対象となりました。私も声を荒げて反抗してしまい、「無視」や「仕事を振らない」「オンライン会議の日程を教えない」といった行動が続き、結果的に私は別の部署に異動させられました。

 

 自分を前向きに評価

 

 しかし、異動を通じて新たな職場での経験を得ました。そこで学んだことは、自己肯定の大切さと、他者を大切にすることの重要性です。ハラスメントを経験したことを通じて学んだことは、自己肯定の重要性です。

 自己肯定とは、自分自身を肯定すること、自分自身を受け入れ、自分を大切にすることです。他人からの否定や批判に振り回されず、自分の内面や行動を肯定することが自己肯定です。失敗や過ちを経験したとしても、それを否定するのではなく、学びとして受け入れ、自分を評価することが重要です。これによって、自己価値を高め、自信を持つことができます。

 ハラスメントは人々に多くの影響を与えますが、その中で自己を見つめ直す機会でもあります。社会保険労務士として、ハラスメント対策の重要性を伝えながら、自己肯定の大切さを強調しています。