Worst Run -最低な青春の物語-プロローグ あと少しだったんだ。 あと少しで手に出来たのに。 手前で諦めた。 観客の声が、笛の音が、仲間の泣き声が。 自分の頭の中に反響する。 「やっぱり駄目か。」 「所詮この程度だって事だろう?」 うるさい。もうそれ以上何も言わないでくれよ。 目の前が水彩画のようにぼやけて、春の雨のような温かい雫が目から溢れてきた。 それと同時に言葉も自然とこぼれた。 「もう、やめる。」 1に続く。