先日BBからパキパキ音がしたため分解清掃したりスペーサー抜いたりしてみたけど相変わらずパキパキ云う。
それなら、と別タイプのコンバージョンBBをまた安価で入手できたので試してみることにした。
praxis worksというメーカー
プラクシスワークスと言えば今使ってるフロントチェーンリング(アウター側のみ)のメーカーさん。
ベアリングの中古品は普段は手を出さないんだけど、これは車体に間違って取り付けただけでシャフトは通してない生娘言わば新古品みたいなものを半額以下で入手。
お試ししてみて調子良ければ次回交換時も採用する。
いつものメンテナンス台
夏の蒸し暑い日のクルマいじりや自転車いじりは店舗内ガレージみたいな空調の整ったとこでやりたいもんだ。
自宅の前に五行川が流れているからかろうじてヒンヤリした風は流れてくるけど結構蒸し暑い。
まずは既存のBB取り外し
CANNONDALEのフレーム(CAAD8)にはBB30という規格のボトムブラケット(軸受けベアリング)が付いてる。
どんなものかはググって貰えばわかるけど 異音やらパキパキやらあまり評判よろしくない。
BB30のスピンドルをあえてシマノクランクに替え、例に漏れずこのフレームでもパキパキ云うものだから途中からTOKENのコンバージョンBBに換装してある。
それでも最近パキパキ云うんだ…。
叩き出す
BB30規格のフレームの軸受けベアリングは所謂「圧入式」なので入れるのも出すのもコツがいる。
専用工具と技量があればなんてことないだろうけど 工具がない場合は代用品などでぶっ叩く丁寧に叩き出す。
丸い筒状の当てられるものがなければそれなりに、対角線上に偏らないようにコンコンと…。
ベアリングは傷付けないように注意しながら作業していてもカップの方には打痕がついてしまう。
丁寧に作業すればフレームに傷はつかないと思う
フレームのBBシェルの内壁にはできるだけ傷をつけないように注意する。
(どうせならネジ込み式のほうがいいんだけど…)
ちなみに同じ2015モデルのCANNONDALEのカドハチ(CAAD8)のボトムブラケットには2つの仕様がある。
スタンダードの105モデルは圧入式のBB30仕様、廉価版のTiagraモデルはネジ切りJIS68仕様。
のちのちのメンテナンス性やランニングコストを考えて敢えてネジ切り仕様のTiagraモデルを選択するユーザーさんもいるそうで。
僕の場合はカラーリングで決めているので仕方なしに圧入BB30の105モデルをチョイス。
内側の打痕(下側)
BBシェルに収まるカップ(ベアリング受け)は 本来ならば専用工具(インストレーションツールやリムーバー)で脱着するけど 生憎持ち合わせていないのでピンポンチで裏側からコンコンして抜き取っている。
多少(結構?)打痕がついてるけど肝心のベアリングやBBシェルの接触面には影響ない箇所なので大丈夫だろうと言い聞かせてる。
BB30(BBカップ内径42、BBシェル幅68)のフレームにシマノクランク(スピンドル軸径24mm)を装着するにはアダプターやこのような社外のコンバージョンキットを組み込む必要がある。
BB86(BBカップ内径41、BBシェル幅86.5)規格のフレームならばシマノからPFBB86のBBがリリースされてるのに…。
それよりなによりBBの規格種類が多すぎ!
ユーザーに優しい規格に統一して…。
ちなみにPF30(BBカップ内径46、BBシェル幅68)には真ん中の筒を追加で被せて使用する。
→参考記事
右端の切れ目がギュッと広がるわけで…
プラクシスワークスのコンバージョンキットは先述の「BBカップ内径42mm、BBシェル幅68mm」のフレームにシマノクランク(スピンドル径=クランク軸径24mm)を装着するためのアダプター。
単に径の違うベアリングを圧入するだけではなく、両側の平行が取れるような筒状の一体型シェルを既存のBBシェルにぶち込む。
その際筒が動かないようにロックタイトなどで固定する方法もあるけど 一度接着すると剥がすのが大変。
このキットの場合はノンドライブ側(左足側、チェーンが無い方)から画像の筒状のパーツを圧入し、ドライブ側(右足側、クランクフェイス側)からねじ込んだカップが筒を広げて圧着・固定させる。
シフトワイヤーガイドのピンが当たるよね?
装着にあたってはBBシェル内部を綺麗に洗浄するのはもちろん、表面に変な凹凸が無いことを素手で触って確認した方がよさげ。
圧入は専用工具か、木片をあてがってプラハンでパコーン!とぶっ叩く丁寧に叩き込む。
どこまでブッ込むかというとゴムリングがひしゃげないところまで、だそうで。
公式Youtubeの動画ではやたらと「そーっとキスするようにだぞ、キス」と連呼してたけど…。
(どのみちドライブ側のカップをねじ込む時にグッと入るわけで)
ドライブ側、マジで恋するカップをねじ込む5秒前
ノンドライブ側の筒を押し込んだらドライブ側からねじ切りのカップを装着。
この時に先のスリット(切れ目)が広がって内側からBBシェルを押さえつけて固定されるんだそうだ。
工具増えちゃったよ
このキットの最大の欠点は装着にシマノホローテック2用のレンチが2本必要なこと。
そりゃそうだ、ツルツルのBBシェルに圧着させるだけなんだからバカ力で締め込めばいつまでも回っちゃう。
BB回し(ホローテック2レンチ)は持っていたけど このためにもう1本追加。
2,000円くらいするのかと思ったら近所の自転車屋さんに870円で置いてあった。
借りられるお友達がいればいいけどこの値段なら買った方がいい?
左右からだいしゅきホールドカニバサミ
両側から挟み込んでドライブ側を締め込む。
ノンドライブ側は押さえるだけ(回すな!って書いてある)。
そう、左手は添えるだけ…。
説明書によると「イクとこまで締めればいいよ!」って…
英語の説明書には締め付けトルクの指定はなくて「締められるとこまで締めちゃって!」って書いてある。
なんとまぁザックリな…。
さっそく完成
あとはグリス塗ってシマノクランクをズコーン!とブッ込めば完了。
ドライブ側には隙間ができないように、と書いてあるけど 具体的にどうしろと指示はなし。
スペーサー入れるなり削るなり好きにしろってか。
それでもパキパキ…
せっかくBB換装したのにまだパキパキ言いやがる…。
こうれはもう、ってことで手持ちの別のペダルにフラペ用のアダプタつけて近所を乗り回しテストしたらパキパキ云わなくなった。
そっか、パキパキはペダルだったのか…(つづく)
2017/07/27 記