少し前に11速アルテグラのCS-6800-14-28T ジュニアスプロケットを使って 14-32Tというヒルクライム用の変態スプロケットをネタにした。

 
シマノのロード用11速モデルのリアスプロケット(歯車のカタマリのこと)で、最もギア比の低い(=ペダル1回転につき進む距離が少なく登坂向き)設定の11-32T乙女ギアと
トップギア11Tを捨て 14Tから1飛びで増えていく(クロスレシオ=変速時に速度差が少なくなり脚への負担が少ない)ジュニアスプロケットをミックスさせる…というもの。
 

【追記】

クロスレシオ、と表記しているけど厳密には「クローズ(クロウス)」レシオ。

クロスと単にカタカナで表記すると「交差する」ギア比と捉えてしまうがそんなことはあり得ない。

◯ close=閉じる、閉鎖、近接したなど

× cross=十字架、十文字、交差した

とはいってもこの手の「近接したギア比」のことは昔からクロスレシオと言っているわけで…

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{C67F7943-ED7E-4C79-B2E8-FA5197996C6B}
これまでのギア歯構成は
14-15-16-17-18-19-20-22-25-28-32 、19T〜25Tの区間の山数は1、2、3山飛び
これに対して
14-15-16-17-18-19-21-23-25-28-32 、赤文字の区間を均等に「2飛び」でロー側寄りに出来ないものかと。
(下線部は分解不可のブロック構成)
 
 
11速モデルのリアスプロケットのロー側ギアは2段ないし3段セットのブロック構成。
昔のように1枚1枚バラして組み上げるわけにいかない。
 
そこで目を付けたのは表の一番上の「CS-6800   11-23T」のロー側(といっても最大で23Tだけど)の19-21-23の部分。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{A7577FA0-4428-4941-B9E5-349EBC295987}
早速中古を購入。
アルテグラ CS-6800   11-23T、走行距離100km未満で送料込5,400円と少し高め。
D/Aを選ぶよりは安いけど…。
歯飛びや欠損無し。
最大ギアが23Tなのでとんがりコーンみたいにシュッとしてる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{C0662CA7-472B-44C8-8886-10F61CC5E81B}
必要なのはロー側ブロックの19-21-23Tとミドルの17-18T。
分解不可能なブロック部分を使用する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{486F1BB9-DC6F-430F-BCB1-4E651CCB3047}
ここでポイントなのは19-21-23Tと25-28-32Tのブロックの間に1.85mmのスペーサーを挟み込むこと。
理由は19-21-23Tの裏側は11速フリーボディ対応のため1.85mm分オフセットされているから。
そのまま組み込んでしまうとチェーンが挟まって身動き取れなくなる。
 
このスペーサーは10速モデルコンポーネンツ搭載車で11速対応フリーボディホイールを使う場合に必要な部品。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{F9322637-5678-49B8-A742-0A079695F54A}
上がこれまでのCS-6800改(14-32T)、下が今回手直しを加えた14-32T。
見た目ほとんど差はない(よーく見るとミドル付近の角度がなだらかになってる…気がする?)。
ミドルギアのブロックに「11S    11-23」の文字が見える。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{3180BF93-7DAE-4B4A-AEC4-0DC39212F14E}
長々とうんちく垂れたけど装着作業はホンの数分。
パッと外してサクッと取り付け。
変速も問題なくチッチッと決まる。
 
だいぶ遠回りしたけど。
僕の場合無駄に3セット(とそれ以上)のスプロケットを買い集めてしまった…。
無駄に揃ったかわりに副産物としてシーンやコース、気分に合わせてリアスプロケットを替えることができるんじゃないかな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
{606A52FD-1A4B-498E-B3E4-37B0FF305DDB}
増えてしまったお友達はバラバラにならないようにお部屋を作ってあげました!
 
 
 
 
 
 
 
 
そういえばクルマの時も(中古だけど)何セットもホイールやタイヤを買い揃えていたなぁ。
いつの間にか物置が満杯になって増築したんだっけ。
工具とかもいつの間にか増えていく。
 
お金は増えないんだけどねぇ…。
 
 
 
 
 
 
 
2016/11/10          記