とある方からお誘いがあり、僕の住んでるさくら市の隣町 高根沢町(たかねざわまち)で開催されるポタリングイベント「たかポタ」へ参加してきた。
参加コースは60kmコース、開催地が近所なので生憎の雨降りだったけど 自宅から自走で行くことにした。
前日から降り続いた雨で路面はハードウェット。
そして昼前から雨足が強くなり完全レインコンディションでのライド(ポタリング)となった。
たかポタは今回が第1回開催らしくて 町をあげてのサイクリングイベント。
何事もなくスムーズに進行できるといいね。
画像のピカチュ…キャラクターは高根沢のマスコットキャラクター「タンタンとモモタン」。
緑のが田んぼの緑、ピンクのは桜の花にちなんだもの。
着ぐるみさんは居なかったなぁ。
スタート会場は高根沢町南東部にある温泉施設「元気あっぷむら」のいっかく。
約100名ほど?のサイクリストたちでほんわかとした雰囲気の中開会宣言。
なんとスタート前に今年とれたての新米を使った塩おにぎりが配給された。
配給されてから町のお偉いさんのお話聞いてるうちに少し硬くなっちゃったけど、中のほうは出来立てホヤホヤのふっくらした歯応え。
オニギリ撮ったハズなのになぜか寄ってくる愉快な仲間たち。
フォーカスはオニギリですよ。
高根沢町は栃木県中央部に位置する稲作の町だ。
町の大半は平野部で緑豊かな田園地帯を走ることになるが、東側の町外れのほうは小高い丘というか小さな山に囲まれており そこを登ったり下ったり…まるで「かがり縫い」のようにジグザグな面白いコース設定で町を1周する。
田園地帯や森の中の細い道を抜けると 酪農とちぎ農業共同組合「ふれあい牧場」の小高い丘の道へ出る。
この ふれあい牧場は 空気の澄んだ冬の夜に訪れると、周りに民家や店舗がないため満天の星空を堪能できる。
ふもとの田園地帯は平野部ではあるものの、遠く宇都宮の街灯りやクルマのライトでよく見えないのだ。
そんなふれあい牧場で僕の自転車の後輪がパンクしてしまった。
パンクときくとなぜか嬉しそうな人が群がってくるのはなんでだろう?
このあと直ぐに交換したチューブからまたエア漏れが発覚し2度目の足止めを食ってしまった。
どうやら最初のパンク時にタイヤを貫通したガラスの破片のようなものが除去しきれていなかったようだ。
この日に限って予備チューブを1本しか持ってなかったので 同行の雨を呼び寄せる男ヒゲの先生にチューブをお借りした。
誰ですか、後輪だけにパンク神降臨…とか身の毛も弥立つようなシャレを呟いてるのは。
貫通したと思われるガラス片はごく小さなものでタイヤの傷口も長さ0.5ミリ程度のものだった。
今度は完全に除去したので再発はしないだろうけど念の為 タイヤ内側からタイヤブートと呼ばれるパッチをあてておいた。
ロードバイクのタイヤの空気圧は乗用車のそれよりもはるかに高圧で、少しの裂け傷でも内圧でチューブが「噛んで」しまい再びパンクしてしまうことがある。
それを避けるためにパッチをあてたり、ない場合は丈夫な厚紙やテレホンカード、最悪は折り畳んだお札をあてがってりすることもある。
タイヤの傷口が大きい時は後日 黒いパンク糊を傷口に埋め込んだりもする。
誰ですか、サンダーバード(ThunderBird)2号だなんて言ってる人は。
高根沢町にはもう一つ有名な牧場がある。
皇室で用いられる農作物を生産している宮内庁御料牧場だ。
牧場敷地内には南北に一般車両が通れる道が貫通しており、地元の人だと高根沢〜芳賀方面への抜け道として馴染み深い。
基本的には牧場敷地内は駐停車不可なのでそのままスルーしたが 昔はこの沿道は桜並木だったのだ。
今は伐採されて見る影もないが…。
画像は御料牧場(奥に見える森のほう)を抜けてすぐの地点。
ポタリングにはコース別に指定された地元のお店で使える「ランチお食事券」がついている。
我々のグループは 口コミでも有名な「和風レストラン 麻希(まき)」。
そうそう、今日は走行風を受けてペダルを漕ぐエロエコライダーくんも連れていった。
雨に打たれながらも黙々とペダルを漕ぐ姿に何度癒されたことか。
柔らかジューシーな豚の角煮がついた和風ランチセット(デザート付き)。
この他にも町内にあるお食事処でそれぞれのグループがランチを頂いていて、中にはお寿司屋さんのグループもあったようだ。
ご飯をソッコーで完食し、先ほどパンクしたチューブ2本のパッチ貼り修理をしておいた。
いつ使うかわかんないし、自分の予備のためにも他のメンバーのためにもサクッと修理。
今日はゲージ付き携帯ポンプの他にもクリンチャーの標準タイヤ、ブレーキとシフトのワイヤーとカット工具、汎用ボルト数本を持参しておいた。
使うことはないけど、たいした荷物じゃあないし。
ライドの後半、エイドステーションにもなっている町のほぼ中央部にある歴史民族資料館へ。
昔はこんな感じの家がそこらへんにたくさんあったもので、死んだオフクロの実家もやはりこんな感じだった。
ここは復元建築された資料館なので再生古民家ではないが 近隣の小学生の生涯学習の場として役立っている。
今日は寺子屋のように習字を習っている小学生たちがたくさんきていた。
資料館内部の土間。
囲炉裏や釜戸、火鉢、石臼など昔の生活様相がそのまま再現されていた。
懐かしいな。ばあちゃんちみたいだ。
靴は脱いだら揃えておくんだよ。
入船出船…ってね。知らないか。
敷地内には農機具小屋や納屋、長屋門もあった。
エイドステーションを出て少し田んぼ道を走ると また山岳ゾーンへ。
この山(高さは100〜200m程度)をかがり縫いのように登っては降りてを繰り返してジグザグにスタート地点へと向かっていく。
このうち何個かは昔走ったことがあったけど あの頃より坂道がきつく感じたのはなんでだろう?
ハードウェットの路面は滑りやすく 落ち葉やイガ栗など落下物が散漫していて、いつもより神経を使い体力もより消耗する。
最大傾斜角16%のオプションコース(長さは数百メートルの短い区間)も用意され、うっかりまた12-25Tのスプロケットが付いたWH-RS81-C35で来てしまったの僕の貧脚はあっけなく返り討ちにあった。
中には自転車を押して登るひともいたが、なんとその女性はイベント最後の抽選会で高根沢町の新米10kgを引き当てるというご褒美がついてきた。
さすがに自転車では持って帰れないので後日引き取りにくるそうだ。
朝と帰りとで違う道を通る、と決めて走ってみたけど 帰りはやっぱり道を間違って国道4号線のほうまで遠回りしてしまった。
そしてなかなかやまない雨は16時過ぎから本格的な土砂降りに。
汗なのか雨なのか 目に入ってくる水がやたらと痛かった。
帰宅してみたら走行距離が100kmに到達してなくてかなりガッカリモード…。
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【本日の成果】
総走行時間 5時間12分
総走行距離 96.73km
平均速度 18.5km/h
最高速度 43.3km/h
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明日は天気も良さそうなので 車体の洗浄とちゅーぶの整理でもしようかな。
2016/09/24 記