栃木県矢板市と矢板市の整体師さんのコラボレーション企画「チャリ整え会」に参加させていただいた。



これは矢板市の自転車プロジェクトチームと元・競輪選手で現在は整体師として地域貢献している古谷幸樹さんの特技を活かして
多くのロードバイクライダーの抱えるポジションの悩みを一緒に考え、解決してくれるという共同企画。

普段乗り慣れてるロードバイクも 実はもう少し「伸びしろ」があって、そこに気付かせてもらえるいいチャンス。
最初は見学だけ…と思ったが 最終的には2回も調整していただいてきた。













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ちょうど帽子で隠れてしまったけど 今回の講師、イケメンの古谷さん。
作新学院高等学校の自転車部出身で元・競輪選手、そしてジャパンカップサイクルロードレースにも出場経験があるすごいお方。
数ある経験の中からポジションセッティングの特技を活かして 今回きていただいた。

作新学院自転車部といえば関東有数の強豪で、いつもお世話になっているSpokes Cycle Garageの廣瀬店長、そして宇都宮ブリッツェンの廣瀬ジェネラルマネージャーの出身校であり お2人の先輩でもある。

宇都宮市や矢板市のみならず栃木県は自転車(ロードバイク)をとりまく環境にとても恵まれているな、としみじみと実感した。















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梅雨も開けて天気は快晴。
那須の山々もくっきり見えてとても清々しい。
こんな日はお尻調整会(名前、違う?)に行く前にひと山登っておこう。















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意気揚々とチョイスしたのは自宅から20分ほどの距離にある羽黒山。
ここは何度も登ったことがあり、距離も斜度も手頃なので早起きしてやってきた。

ところがだ。

あと少しでゴール地点というところで心拍数が異常に高くなった。
心拍計を付けてる訳では無いので正確な数値はわからないけど 経験上「危ない」ところまできてしまった。
別にオーバーペースでもハンガーノックでも熱中症でもない。

ただ兆候はあった。
いつものことだけど朝から不整脈が出ていて ここへ着くまでも走りながら血の気が引くような感覚や動悸がでていた。

ゴール地点(頂上ではない)まであと3カーブというところで脳内に響き渡る大きな脈拍。
これは危ないなと感じて(不本意ながら)足付き、息を整え深呼吸したつもりが過呼吸に陥ってしまった。

過呼吸、といっても意識を失うほどではなかったので (この日に限って何故か持っていた)ビニール袋を口に当てて回復させた。
その場で心拍もかなり回復したけれど大事をとって引き返すことに。
ロンリーライド中に倒れてしまってはたいへんだから。



















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無事下って近くの温泉施設「梵天の湯」で一休みしていると いつものSPKSさんのショップライド集団がやってきた。
今日の目的地は梵天の湯だったらしい。

ほぼ確信犯的に集合写真にまぜてもらい、前回食べられなかった「ゆずソフトクリーム」を食してきた。


















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梵天の湯(宇都宮市上河内)からお尻会(名前違う??)のある矢板市まで 強い味方がついてくれたので後方からのプレッシャーに耐えつつサイクリング。
この日平地はとても暑かった。
流れる風も生温く 当初予定していたコースを変更し 林の中を抜ける県道コースへ。
















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梅雨明けの氏家町(現 さくら市)の県道はとても晴れやか。
生温い風さえなければどこまででも走っていけそうだった。















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矢板市にあるお食事処「万留家(まるや)」にて懇親会。
食事がくるまで 古谷さんと自転車談義。
みなペダリングやポジショニングについて真剣に話をきいていた。
















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僕のオーダーはお店の冠のつく「まるや飯(めし)」。
ガーリックライスと豚焼肉。
お腹すいてたのでもっと食べてもよかったかな。
自宅からすぐそこなのでまた来ようと思う。

1,080円。













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午後からはマンツーマンによるポジションセッティング。
まず敷地内を周回して乗り方、身体の動きをチェック。
時間にしてほんの数10秒。
そこで自転車のポジション(主にサドル位置やハンドルの傾き方)の調整、そして試乗。
場合によってはさらに微調整。
今回のメンバーほとんどの方がサドル高を「上げ方向」へ調整していたが 前回開催時では大多数が「下げ方向」へ調整していたそうだ。

















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黙々と調整作業をする古谷さん。
それを見守るオーナーとその仲間達。















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下手な解説よりも1発でビシッと決めてポンと乗ってもらう。
その結果は言葉よりも(周回し帰ってきた時の)オーナーの笑顔でわかる。
とても不思議で、そして興味深い雰囲気だった。





















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人によってはハンドルの傾き方を調整。
ほとんどの人は「さらに深く」調整していた。
僕もその1人だけど 深くすると前傾姿勢になってトルクは掛けやすくなる一方で常に腕を伸ばすことになる。
それなのにサドルの水平方向を「後方へ」数ミリ修正してる人もいた。

「遠く」なるのに、「後ろ」へ?

不思議な感覚だけど窮屈な感じはほとんどなく、むしろペダリングしやすくなっていた。

















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僕の場合はサドル高の修正はなかった。
膝の伸び具合やカカトの位置はそれなりに拘ってきた甲斐があった。
ただハンドルの傾き方を少し深く、サドルは後方へ数ミリ修正された。
された、と書くと嫌々ながらに感じてしまうけど 実際のところは少し違う。
これまで何度か試してきたセッティングの1つに「戻った」感じ。














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青い服の女性のロードバイクにトラブル。
なんとヤグラ(サドルをシートポストに固定する金具)が割れてしまった。

ところが現場に居合わせた同メーカーのロードバイク所有者の方が余剰部品を提供(しかもカーボン製シートポスト)してくださり、ポジションセッティングを受けて無事自走して帰宅できた。
自転車仲間の連帯感って素晴らしい。














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恥ずかしがり屋さんの僕は最後まで声掛け出来なかったけど 現場にあった素敵なフレームのロードバイク。
深緑と若草色の玉虫色のようなマジョーラカラー。
見る角度や光の加減で何色にもみえる。
こんな複雑な色合いはオーダーカラーなのだろうな。
とてもジェントルな色合いだ。












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【本日の成果】
総走行時間    2時間34分
総走行距離    55.1km
平均速度    21.4km/h
最高速度    41.8km/h
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実はお尻会(もう名前違うって!)の最終にもう一度修正してもらった。
それは僕の乗り方のクセと どういう方向へもっていきたいか?を伝えたかったから。
結果としてサドル角度を微調整しただけだったけど、今回のお尻会(もう…!)では手出ししてない「ブラケットの位置」の修正を約束した。

ハンドルの傾き方を深くすると 当然だけどブラケット(ブレーキ・シフトの複合レバーの台座)も深い位置になる。
目的は深い前傾姿勢ではなく 下ハンドルの握り手ポジションとバーエンドの角度にあったので、ブラケット位置をほんの少し…バーテープにして1巻き、
否 半巻きほど上方向へズラしたほうが良いとのこと。

だいぶ前にやってたポジションに近い。
それと今回全く関係のないようで実は関係あるクリートの位置。
この2つを自分で修正して、また古谷さんのもとを訪れることを約束した。



ほんの数10秒見ただけで これだけの「笑顔」を獲得できる古谷さん。
短い時間で 言葉少なめの講習会だったけど 独りで煮詰めていたら数日かかりそうな内容の濃い体験だった。


お尻会()を企画してくださった矢板市プロジェクトチームのみなさん、「整え会」の古谷さん、現場にいた全てのみなさん、今日は貴重な体験と時間をありがとうございました。







2016/07/30    記