クランク長…クランクとは自転車におけるペダルとチェーンの間にある棒状の部品のこと。
左右の脚の動きにあわせて回転しチェーンに動力を伝える重要な部品で 自転車のコンポーネンツを魅せる「顔」でもある。
クランク長はそのクランク(アーム)のクランク軸芯からペダル軸芯までの距離のこと。
ロードバイクにおけるクランク長は諸説色々あるけれど「おおよそ身長の1/10」がいいとされる。
でもそれは脚の回転運動、太ももの上下運動がしっかりできていれば、の話だと思う。
ここ最近自分の自転車の乗り味と試乗会で乗せていただいた自転車との違い、先日のチャレンジマシーンのペダリング動画を見ると 僕の今のクランク長を変更してもいいんじゃないかと感じてしまった。
贅沢な悩みだと思う。
旧型とはいえアルテグラのクランクが2つもあるなんて。
違いはクランク長。
左が175mm、右が170mm。
歯数は変わらない。
(多少の傷はあるものの性能を左右するわけじゃないから気にならない)
これまで使ってきたクランクサイズ。
標準的な170mmで、ちあぐら4600もアルテグラ6700も同じだった。
ところが先日のTREKの試乗会で54サイズの自転車ばかり試乗し その際にコンポーネンツをチェックするとクランク長は172.5mmのものばかりだった。
日本人の平均身長からすると先の「クランク長は身長の1/10説」に近い170mmクランクがオーソドックスなもので 身長175cm前後の人が乗ると思われる54サイズの自転車ならば172.5mmのクランクが付いていて当たり前なのかも知れない。
左が170mm、右が175mm。
たかが5mm、されど5ミリメートルだ。
並べてみると違いも歴然。
試乗会のスタッフさんが仰るには身長183cmの僕では 54サイズでは小さいので56サイズが良いのでは、とのこと。
実際 54サイズの自転車ではサドルをめいいっぱい高くしても小さく感じ、ペダルを回す脚も中途半端にしか伸びていなかった。
クランク長の説明はくどいのでやめておく。
気になるのはクランク長を表す数値の右側にあるアルファベットの刻印。
製造時期のシリアルなのでは?と思う。
JH、II、JJ、IKの
左側 I→2009、J→2010で西暦、
右側 H→8月、I→9月、J→10月、K→11月で生産月?
(違うかもしれない)
クランクの脱着やネジの締め方緩め方については他サイトを参照されたし。
その方がわかりやすい。
クランク交換時にはチェーンを外したほうがやりやすいのでついでだから清掃もしておく。
ロードバイク乗りにはWAKO'Sのアレが人気あるらしいけど バイクの時のCRCが残ってるのでこれを使う。
油落としはパーツクリーナーとさして変わらないが チェーンルブはワコーズの水置換性が見ていて楽そうだった。
チェーンは外してペットボトルに入れた灯油でジャブジャブするも良し、下にあるガシガシブラシでガシガシするもよし。
余分な油は飛び跳ね防止に拭き取っておくとズボンやシューズが汚れて怒られることもなくて済む。
掃除前。
黒いチェーンなんですね、って嫌味を言われそう。
ところでクランクからペダルを外す時かなりの高確率で歯車にヒットして流血してしまうのだが。
クランク交換、チェーン掃除後。
あんまり変わらないね?
掃除前。
チェーンに砂鉄みたいなツンツンがあってボンマヘッ!
掃除後。
そういえばリアをトップギアに入れるとチャカチャカ音鳴りがしていたので かなり念入りに凝視すると
トップから2枚目の歯車の歯の一つの角度が違っていた。
トップに入れた際にチェーンのイン側の縁が2枚目の歯に引っ掛かって ちょっとだけ持ち上がり落ちた時の音が「チャカチャカ」していたみたいだ。
何かの拍子で歯に外的要因が加わり変形したものと推測。
スプロケットをバラして歯の形を整えて念の為面取りもして戻したら音鳴りも解消された。
気になる交換後のフィーリングは先日の試乗会よりもよく踏める感じ。
クランク長が2サイズ(シマノのアルテグラは2.5mm刻み)上がるとフレームサイズがワンサイズ上がったような感触だった。
調子に乗って500mmダッシュ(ハイケイデンス=クランク高回転のこと)を何本もやったら 昨日の「男同志の熱い闘い」のツケが回ってきたのか脚がさらにフラフラになってしまった。
普段から大股気味に歩く僕にはこれくらいがいいのかも。
......................................................
【今回のチューニング(部品交換)】
アルテグラクランク FC-6700-53-39T-175mm 11,572
......................................................
余ったクランクは放流しましょうかね。
2016/03/13 記