視界から消えた
マメくん…
マメくん?
落ちた…!?
ここのお店は少し坂になっている。
ほんの少し
車道から登り坂になっている。
なので駐車場と車道側には少し高さがある。
そう…。
マメくんは
フラフラ歩いて行ってしまったと思ったら
駐車場から
落ちたのだ…。
正確には
細い歩道があるから
落ちたといっても
車道に落ちた訳ではなかったが
ほんの少しとはいえ
高い所から落ちたマメくん…。
電話は繋がっていたけど
マメくんは何も喋らない。
「マメくんー!!!?」
行かなきゃ!!
あっ…
イカちぃお兄様達が
マメくんが落ちた辺りに集まっている。
そりゃ見るよね…
牛丼屋さんから出てきた
フラフラ歩きのサラリーマンが
落ちたんだよ…。
わかる。
そりゃ見ますよね…
不思議です…
ビビりの乙女はこんな状況だったら
プルプル震えているしかないはずなのに
今の乙女は
とにかくマメくんの所へ駆けつけようとしているのですから。
すぐそこにいるんだから…。
イカちぃお兄様達に絡まれませんように…
マメくんが無事でありますように…
勢いよく車のドアを開けて
一歩外へ出た
『んんん…
お と め ちゃ ん
お ち た ぁぁ』
そうだった…
電話は繋がっていたんだ。
「マメくん!大丈夫??」
二歩ほど歩いたところで
マメくんの姿が見えた。
あっ
歩けてる…
『おとめちゃーん
どこぉぉ』
早歩きでマメくんの元へ行き
手首を掴んだ。
「マメくん大丈夫?
帰ろ」
フラフラでやっと歩いているマメくんを
引きずるようにして
車の助手席へ乗せた。
その頃には
イカちぃお兄様達の存在は忘れていた。
車の中は暗いけど…
マメくんのスーツは乱れて
汚れている様に見えた。
『乙女ちゃん
好きだよ
付き合おう』
ん??