９歳と７歳の自閉っ子兄弟と過ごす毎日を書いています。お兄ちゃんは小学４年生、支援級（情緒クラス）に在籍しています。弟くんは支援学校の小学部２年生です。
弟くんの繰り返し要求。粘り強い要求。「しんかんせん いく」「しんかんせん いく」「しんかんせん いく」何度も。
「かいてんすし いく」「かいてんすし いく」「かいてんすし いく」何度も。
絵本を指さししていたり、武田鉄矢さんポーズで、腰に両手を当てて発語しています。
可愛く思える時もありますが、だいだいはしつこいなぁ、うるさいなぁと感じながら「行かない」と返しています。
きのうはそのやり取りがきつかったです。
耐えられなくなり、「うるさいなぁ、行かないって行ってるでしょ！」と、大きな声を出して怒りました。
怒られた弟くんはさらにうるさくなりました。
お兄ちゃんが宿題をしていたので「静かにして！」と言っても、不穏な声が出ました。
母が怒っていることは分かっている感じでした。
外に連れ出そうと着替えていると、衣装タンスの上に１０年くらい前のプリクラ。今よりずっと若い両親に挟まれて、可愛い赤ちゃんのお兄ちゃんがうつっています。
ベットでゴロゴロしている旦那さんに「私を落ち着かせようと思って、これ置いたの？」と聞くと、「落ちてたんだよ、めんどくせ～な、命の母ホワイ○買ってくるぞ！」と言われました。
嫁のイライラをすぐにPMSのせいにするのはよくないと思います。
それからお兄ちゃんは歯医者の予約があり旦那さんが連れて行きました。
引っ越し前は、新規開拓しよう！と頑張るつもりでいましたが、今は小児科と耳鼻科も転居前のかかりつけに通っています。
母は弟くんとふたり時間。憂鬱な気持ちで外へ連れ出しました。
弟くんはおでかけ療育のワッペンが付いているリュックを背負い、中に絵本を２冊入れました。
新幹線のカードだったり、お気に入りグッズを自分で用意します。
外に出ると弟くんのしつこい要求は止まり、親子で気持ちが楽になりました。
弟くんはずんずんと歩きました。「こっち！」と指さし、まだ行ったことのない道を歩きたがりました。白線の上を歩く姿もありました。
風が強く、お店の旗も強く揺れていました。弟くんは旗を触りバフバフした感触を楽しみました。
「こーえん いきたい」と要求したので、公園へ。
公園に入る瞬間は気を張ります。入り口の赤ピンク白のツツジがキレイでふっと癒してくれました。
休校中は今まで以上に花に癒されています。
弟くんは公園のトイレで立ってできるようになっています。昨日も「おしっこ いってきます！」と予告して行きました。
まだズボンもパンツもしっかり下げてお尻を出すので、母がトイレの横に立って見えないように隠しました。
公園には数人のお子さんが遊びにきていましたが、それ以外は大きな問題もなく公園遊びをしていた頃、大人が二人、首から水筒を下げた小学生の５，６人の集団が公園に入って来ました。
大人は保護者には見えないなぁと思いました。
お子さんの一人が「○○先生！」と大人に声をかけていました。
日中一時支援のデイのお出かけでで、公園遊びでした。
お子さんの一人が弟くんを見て、「あっ、あの子知っている！」と言いました。弟くんと同じ支援学校のお子さんでした。
一緒に遊ばせてもらいました。
弟くんが滑り台を反対のぼりをしようとすると、「反対のぼりはダメだよ～」と注意してくれるお子さんがいて、弟くんも素直に嬉しそうに言うことを聞いて、階段を登りました。
「ぼくは４年生なんだ！」と母に自己紹介してきた、情緒級かな、ちょっとしっかりしたお兄ちゃんがいて、弟くんと遊んでくれました。
その子は一緒におにごっこをしたり、並んでブランコに乗ってくれました。
たくさん身体を動かして良い運動になりました。
デイのみなさんがお茶休憩した時は、弟くんもちゃっかり端っこに座り休憩していました。
弟くんは嬉しそうで、母も最近は精神的にきつかったので嬉しい時間でした。
大げさですが、１年の運を使い果たした気がしました。
良いことは続き、雨がぽつぽつと降ってきて、そのタイミングで公園の切り上げもすんなりでした。
デイのみなさんに「バイバーイ」と弟くんは手を振りました。母は「ありがとうございました」と先生に言いました。
中学生くらいかな？公園でラジコンをしていた大きいお兄ちゃん方も、弟くんに「バイバイ」と返してくれました。
弟くんは帰宅中も「あしたはしんかんせんいく？」のしつこい繰り返しでしたが、母は出かける前とは穏やかな気持ちで「行かない」と答えることができました。
公園の砂場は触らないのに、道端の砂が気になり両手に握りました。それを頭上からパラパラと落としました。
ぽつぽつ雨は降っていましたが、何度か好きに遊ばせていると、歯医者から帰ってくる旦那さんの車が見えて、拾ってもらいました。
お兄ちゃんは、青白い顔で帰ってきました。
治療では涙が出てしまいましたが、麻酔では泣かなかったそうです。頑張りました。
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