ぼくがＳＲを新車で購入したのは、１９９６年１月の事。

旧臭いだけのＳＲなんて誰が買うんだよ！などと思っていたぼくは、この１９８５年型のカタログを見てＳＲにやられてしまった。

この写真と「その鼓動さえも、あたたかい。」のコピーは、ＳＲの独特の世界に一気にぼくを引き込んだ。

はじめてこのカタログを見たのは、１９９１年の事だった。

ぼくが購入したのは、１９９３年型のカタログの右側に載っているブルーイッシュブラック（紺・白）。

ぼくのＳＲの変遷はまたアップする事にして、ぼくが最も気に入っている形がこの画像の仕様。

大き目のＦＲＰタンクとセミダブルシートにセパレートハンドルで、カフェレーサーを気取っている。

フロント・ブレーキは、当時ヤマンボと呼ばれていた初期型ＴＺＲ２５０（１ＫＴ）のもの。

セパレートハンドルは、初期型ＦＺＲ２５０（２ＫＲ）純正。

トップ・ブリッジの上に装着しているので、長距離ツーリングでも腕も手首も腰も痛くならない。

ハンドル廻りをこの仕様にするにはそれなりのノウハウが必要で、ぼくの一番の拘りでもある。

前後フェンダーもＦＲＰで、リア・フェンダーとテール・ランプは現在ゴリパラ号に取り付けられている。

因みに、今回のゴリパラ号のヘッドライト・ステーの追加工で取り付けたアンダー・ブラケットからのヘッドライトの支えはこの時のヘッドライト・ステーを参考にしたもので、できれば支えは丸い形にしたかった。

ぼくが最も気に入っているのはこの角度からの眺めで、大きなタンクに薄いシートとセパレートハンドルがぼくの理想だ。

この角度からだと、メイン・キーの近くに移動したデコンプ・レバーも見える。

ＦＲＰタンクの塗装もオリジナルで、青×シルバーはゴリパラ号と同じ色。

その後の手放した時の仕様がこちらで、事故で割れてしまったＦＲＰタンクをアルミ・タンクに替えたのに合わせてサイド・カバーもアルミのものに替えている。

因みに、アルミ・タンクはデイトナの安物（プレス成型品）ではなくて、イギリスの職人が叩き出した舶来品だ。

こちらは、サイド・カバーをアルミに替える前のもの。

ヤマハ純正のＳＲ５００のデカールの下にユニオンジャックも、ぼくのお気に入りだった。

２度の握りゴケの経験から、この頃のフロント・ブレーキは初期型ＳＲの片押し１ポット・キャリパーにヤマハ純正の２９８Φシングル・ディスク・ブレーキとして効かない方向にセッティングしている。

ゴリパラ号のフロント・ブレーキをレプリカ系のものに変更していないのもこの方向性を引き継いでいるからで、軽量化された車体に効き過ぎるフロント・ブレーキは危険だというのがぼくの考えだ。

１３０ｋｇそこそこの重量の車体にヤマンボのシングル・ディスクだと、１５０ｋｍ/ｈから人差し指１本でフロント・タイヤをロックできるからネ。

ぼくがＳＲを手に入れる事はもう無いけれど、その乗り味は今でも３０台以上の歴代の愛車の中でも最高だったと胸を張って言える。

ゴリパラ号も、少しでもこのＳＲに近付けようとしている様な気がする今日この頃。