ネモさんが風邪をひきました | ぺり子さんが書き溜める所

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読んで字のごとく。
主に遙3とAPHとAPH+遙3。
ブログネタで書くことも多し。
眠い時に書いたりしてるのでけっこう駄文です

「なぁ弟よ」
「どうした兄者」
「あのクソガキ起きないんだが」

そう言ってネモの足を持って引っ張って引きずり回したり蹴ったりしている。
極め付けにぷすぷすと障子に穴を開けるようにネモの体(ただし急所は外している)を刺している。

「ここまでして起きねぇってなんなんだろうな」
「やめろ兄者ァ!!」

取り敢えず兄者を殴り飛ばし、ネモを救出した後
これまた取り敢えず兄者にぷすぷすやられた所を止血するために応急処置を施す。

「全く兄者は何を考えているんだ…急所は外しているとはいえ…」

ブツブツと文句を言いながらネモを手当てしていく戸愚呂。
こういうところは割と常識人である。
ちなみにネモの親代わりである左京は現在BBCの集会に出席中である。

「やっぱりアンタも人間なんだねェ…風邪ひくなんて」

出会い頭顔面グーパンかます程仲が悪い兄者にぷすぷすやられても無反応なだけあって、戸愚呂にそう話しかけられても荒く息を繰り返すだけで返答はない。
そうこうしている内にその親代わりの左京が帰ってきた。

「ただいま。あれ、ネモ君どうしたの?」
「多分風邪です。ちょっと兄者にちょっかい出されてたので殴り飛ばしておきました。多分もうちょっとで帰ってくると思います。」
「本当容赦ないよね。君。体温測った?」

左京の言葉にクエスチョンマークを浮かべる戸愚呂。
大正時代に体温計などない。多分。

「取り敢えず体温測らないと。多分脇は無理だろうから口に突っ込んでおいて」

と言うが早いか半開きの口に体温計を突っ込む。
左京の方が容赦ない気がする。
口に突っ込んだ体温計が指す温度はどんどん上がっていき遂には38℃台も突破し、40℃近い温度を指して体温測定を終了させる。

「多分これ、風邪じゃなくてインフルエンザだね」
「インフルエンザ?」
「そう。風邪とは別物だけど、簡単に言えば風邪の強化版って言ったところかな。スペイン風邪とか香港風邪とかあれ」

左京の説明を聞いて戸愚呂は慄く。

「じゃあこいつ死んでしまうんじゃ…」
「あ、あぁまぁ…可能性としては」
「左京さん、何故そうも落ち着いていられるんですか。左京さんこの子供の事大切じゃなかったのか」
「昔ならいざ知らず今の世の中だと余程のことがなければ死なない。致死率も2〜5%程だから可能性は0じゃないというだけだからな。というわけでネモ君の看病頼むよ。戸愚呂ならインフルエンザ移らないだろうし…」
「いや、俺流石に分からないんですけど。病院連れて行きます?」
「それはダメだ。ネモ君に健康保険は無いし…いや、それはいいんだが戸籍もないから虐待とか疑われたら面倒だ。あー…一応昔解剖とかしていたからそれなりに分かるけど…」

じゃあ左京がすべきでは?と思ったが、三十路も半ばまで階段を駆け上がった左京がインフルエンザに感染すれば若いネモと違ってめんどくさくなる。

「取り敢えず戸愚呂、その抱き上げてるのをベッドに寝かせてくれないか。そのままだとネモ君大分寝づらいと思う」
「あ、あぁ…確かに」
「発熱による脱水症状を予防するのに点滴をするからその前にネモ君の服脱がせて寝間着に着替えさせてくれ」

と言ってネモの寝間着を戸愚呂に向かって投げ渡す。
確かに制服姿だと点滴はしづらい。
見た目にそぐわず割と器用らしくてきぱきとネモを着替えさせる。

「いやぁ流石戸愚呂は早いね。私だと時間かかるんだよね」

そう言いながら点滴の用意をする左京。
普通一般家庭にそのような装備はないはずだが、流石闇社会を牛耳るだけあってこういう装備も完備しているらしい。
義手ではない方の腕を捲り上げて慎重に血管に沿って針を刺す。

「流石はネモ君若いねぇ。とても刺しやすい。小さい子だと血管細いから刺しにくいにかといって歳いってると血管が老化して硬くなっているから刺しにくいんだよね。久しぶりだから出来るかなと思ったけど」

久しぶりと言う割にはかなり手際よくやっていると思う戸愚呂だった。
そして次どうするのか左京に指示を乞う。

「もう特別なことは要らない。点滴が絡んだり外れたりしないように見てあげて、後は冷えピタでも貼ってやればいい。1週間もすれば完治する。起きたら何か消化の良いもの与えて。なるだけ栄養価の高いものがいい。タマゴ粥とか。あぁあと、その点滴の袋の中身無くなったら呼んでくれ」

それから色々あり次の日の夜。
ネモは目を覚ました。

「あぁ、目が覚めたか」
「……ノア…?」
「…!!?誰だそれ!?」
「……あぁお前か…」

兄者の顔を見て心底残念そうな顔をするネモに兄者は怒りがこみ上げるが重病者なネモに対してグッと抑える。
兄者は少しレベルアップしたらしい。

「お前スゲーうなされてたけど何?悪夢でも見たのか」
「……悪夢…過去だな…左京から粗方聞いていると思うが俺は所属していた連邦に裏切られて守っていた場所を焼き尽くされた…その時の夢だ」
「ふーーん」
「聞いておいて興味なしか…」

まだまだ熱が下がらないのか力なくツッコむ。

「そうしていりゃ多少は可愛げあるんだがな…お前」
「この点滴は…お前、ではなさそうだな」
「あぁそれオーナー。昔そういう経験あるんだと。お前暫く起きてるだろ。弟呼んでくる。なんか腹に入れろ」
「あぁ…ありがとう…又吉…」
「はぁ!?」