会社員の自分は、コロナ禍が本格化する前は毎日通満員車に揺られていました。そのようなストレスフルな場所で、無言で押しのけられたりすると思わず舌打ちしたり睨んだりしてしまうこともありました。自分が受けた不快感を、少しでも相手に与えたい、マナーが悪い人間にはせめてその程度の仕打ちが必要、という考えからでした。

そんなあるとき、小学生の頃にクラスメイトに片耳だけ聴力が弱い子がいたことを思い出しました。それを知らなかった自分は、ある日、聞き取りづらい方の耳から話しかけていました。返事がないので、「おい、聞いてんのか!」と言ってしまいました。その場で友人に事情を説明され、バツわるそうに佇んだ気がします。思い出すと、申し訳ない気持ちとともに、なんとも言えない悲しい気持ちになります。

ごく当たり前のことですが、世の中には色々な人がいます。そんなことすら、満員電車の中でイライラしていた自分は忘れていたのです。「ちょっと通してください」と話しかけられても耳が聞こえない人、足が思い通り動かない人、逆に、一言「ちょっと通してください」と言いたくても話せない人、声が出せない人、等、考え出すとキリがないですが、そのような人々がいらっしゃるわけです。

こんな自分がマナー師範気取りでたまに舌打ち、しかも恐らく自分より屈強な人にはしなかったであろう、という重大な過ちを犯している事に気づきました。

まだまだ自分も常に聖人のように振る舞うことは到底できておりませんが、以前よりはほんの少し真人間に近づけた気がします。

まあ、普通にマナーが悪い人もたくさんいますけどね(笑)そして自分もそうだったりするケースもなきにしも(苦笑)それは、あきまへん笑