古今亭志ん輔 日々是凡日 -1246ページ目

鏡味仙之助師匠

$sinsukeのブログ

仙之助師匠と仙三郎師匠とは長い長いコンビでした。私の師匠の志ん朝も二人には芸人としては勿論、友人としてお付き合いしていました。子供同士の付き合いのようで、端から見ていても微笑ましくなるくらい、私が前座の時にはやきもちを焼くくらいでした。前座は師匠が好きで入門しますからね。何時だったか志ん朝、仙之助、仙三郎、私が朝助といった前座の頃でした。九州をグルッと回る旅に行きました。三人は盛り上がってしまうし、かといって私の知らないくらい以前の話しですから話しに入る訳にもいきません。そんな時仙之助師匠は『この話しはね・・』と概略を教えてくれたんです。優しい仙之助師匠は志ん朝の亡くなる前の月に逝ってしまいました。

鏡味仙三郎師匠

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仙三郎師匠は太神楽の名人です。それなのに楽屋ではまるで偉振ることがありません。
太神楽の師匠方はみんなそうですが、噺家が気持ち良く高座を勤められるように、高座は勿論、楽屋でも気を配ってくれます。前座にでさえやさしい言葉をかけてくれます。
出来ないもんですよ、こういうことは・・・。