尾張屋の顔 | 古今亭志ん輔 日々是凡日

尾張屋の顔

7時45分 起床。かみさんは孫の運動会に朝から出かけた。私も無理をすれば行けなくはないがやめておく。

9時「ジャッカルの日」を観ながら朝食。それにしてもよくタバコを吸う。タバコのないシーンどころかカットすらないと言えば大袈裟だがそれほどよく吸っている。

10時 もっと観ていたいが途中でやめて体操。

10時45分「猫忠」清書。

11時40分 声馴らし。

12時05分 浅草演芸ホールへ。

13時「吉野家」で牛丼並&玉子の昼飯。

13時20分 楽屋入り。

14時「稽古屋」で和む。

14時30分 ロビーで待ち受けていたT氏に「飲むには早いんじゃないですか?」と言うと蕎麦の「尾張屋」で永井荷風のようになりたいとのこと。それはそれで結構な趣向だなと私も少々気になっていたこともあり店に向かう。行ってみるとやはりいない。M姐さんがいない。いつもいつも前座の頃からいたM姐さんがいない。こないだ来た時もいなかったのでとても気になる帳場の姐さんだ。ほろ酔いになってやっと「ねぇ、お姐さん身体悪いの?」と聞くことができた「いいえ、引退なんです」先ずはホッとした「で、元気?」「勿論」兎に角ホッとした。83歳まで帳場を守ってきたのだから素晴らしいことだし「尾張屋の顔」だった。Mさんがオーナーだと思っていた人もいるほどだ。蕎麦が好きで寄席が好きで決して楽屋に来ることもなく差し入れをし続けた粋なMさんに「ありがとう」と「お疲れ様」を言いながら「尾張屋」の空間に身を委ねた。

17時15分 帰宅するとワールドカップラグビーVSアイルランドをやっていた。

18時25分 勝った、勝った、勝っちゃった。優勝候補相手に勝った日本のチームに興奮しつつ戦後の感想を聞いている。