無題 | 古今亭志ん輔 日々是凡日

無題

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「たがや」を終えて高座を下りると 一朝兄がいた。いろいろ話す内に 前回果たせなかったので「今度落語会で会ったら飲もうね」と嬉しい言葉を頂いて浅草に向かった。
19時 時間を持て余して 喫茶店「アロマ」に入ると さん吉師匠がいた。
矢張り懐かしいのだろう 師匠のことをずっと話していた。そこに扇橋師匠が「この店は7時までだよ」と言いながら入って来た。さん吉師匠は「お前さんの方が遅く来て なに言ってんだい」と素早く返した。マスターは にっこりして「扇橋さんは 自分の家だと思ってますからね」と言った。
そんな「アロマ」を出て楽屋入り。
楽屋の入口に松葉杖があった。目が合ったのは玉の輔さんだった。
「あれは?」「ええ」
足を折ってしまったと言う。
それでも勢朝さんと二人でいろんな話しをしてくれていた。そして「圓朝祭の例の写真なんですが」
「はい」
玉の輔さんは噺家の写真を売っているのだ。買う人がいるのかと思ってはいるが 続けているのだから まあそこそこは居るのだろう。
いいのはそこまでだった。
「船徳」は稽古不足が露呈した酷いものになってしまった。