林家こん平 | 古今亭志ん輔 日々是凡日

林家こん平

$sinsukeのブログ

「いやあ、ははは、ご苦労さんご苦労さん、兎に角大変なもんですよ。いや、実際の話しが・・・」黙って楽屋入りすることはない。方々に声を掛けながら、周囲に気を配りながら、前にも後ろにも、横にも斜めにも、何かあったらその場で注意する。きちんと注意する。人気商売を履き違えて、下の者にも気遣ってしまう芸人の多い中、こん平師匠は誰にでも、きちんと言うことは言う。下の者が小言を言われ付けないのは、落語界も他の社会と同じ。師匠もあまり弟子にうるさくは言わない昨今、良いことと悪いことの区別がつかない前座が増えている。なにが良いことで、なにが悪いことなのかは、社会によって違うのに、自分の小さい殻から出ようとしないで、ただただ、自分の狭量で判断する。それが間違いであると言われても「良い筈です」と言いきってしまうような前座が多い。師匠を論破して何が生まれるのか?言われた師匠も「家の弟子は、物知りなんだ・・」と自慢したりする。兎に角、楽屋では、今、「言葉で負けてはいけない」そんなチンケな風潮がある。そんな中、小言をきちんと言う人の存在は大きい。人の弟子でも自分の弟子でも、人前でも陰に回ってでも、教えは教え。チャント教えてやっている。前座も二ツ目になれば分かることだが・・・。その時はもう遅い・・・時もある。