名前と危機一髪
大学時代、先輩から聞いた話。
その先輩の友人が高校生のころ、
大阪のある場所を歩いていたら、前からやってきた
朝鮮学校の生徒たちに、絡まれたという。
先輩の友人は、とっさに思いついて、
「ちょ、朝鮮人の友達おるから、許してえな」と言ったらしい。
すると相手は、「じゃあ、友達の名前を言ってみろ」
先輩の友人は、口から出ませを言ったので困った。
むちゃくちゃ困ったが、何か名前を言わないと、しばかれる。
痛い目には遭いたくない。
とっさに、目に入った言葉を口にした。
「じゅんびちゅう、や」
「じゅんびちゅう? 聞かん名前やな。まあ、ええわ」
相手は続けて、
「そしたら、もうひとり、友達の名前を言うたら許したる」
またまた困った友人。しかし、そのとき、ラッキーなことに
「じゅんびちゅう」がくるりと回転。
「え、えいぎょちゅう!」友人は叫んだ。
「二人も友達おるんやったら、きょうのところは許しといたろ」
と言い残し、朝鮮人学校の生徒はその場を立ち去った。
「準備中」と「営業中」。
先輩の友人は、目の前の喫茶店に大いに感謝したそうだ。
※朝鮮学校に通われている方々および関係者のみなさま、
深い意味があるわけではありませんので、おこらないでくださいね。
ずいぶん前に先輩に聞いた話を思い出しつつ書きました。