岡山県・備前 伊勢崎晃一朗さんの緋襷茶碗です。
こちら側から炎が当たって模様が出来たようです。手前に他の器か土器(かわらけ)があったのでしょうか。

反対側です。

不思議なほどに表情を感じません。
底に緋襷模様があります。
口が沓(くつ)形のようになっています。沓形は、口が楕円形や不規則に歪みがある茶碗を言います。口の縁も少し厚みをもたせて特徴的です。
織部茶碗によく見られる口の造りです。
高台は低いです。

見た目は斬新ですが高台が低いとお湯や水を入れて流す時に、茶碗を傾けるのに指を掛けづらくて扱いが難しいですね。
一般的な大きさの茶碗と比べてみました。

ちょっと大きな茶碗です。
お茶を点ててみました。
沓形のように歪みのある茶碗は、客に出す時は横向きにします。

東京・岩本町 山崎製パン 「月餅」を添えて。
美味しそう!

沓形の茶碗は、飲むときには この向きにします。いくらか姥口(うばぐち)にもなっています。

意外と飲みやすい茶碗です。
沓形は、平安貴族の蹴鞠で用いる沓(くつ)の形に似ていることから付けられた呼び名です。
胡麻餡がしっとりしています。

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